まんがタイムきらら2020年6月号感想(2020/05/09発売)
こんにちは、ているです。
先月書けませんでしたが今月はちゃんと書いていきます。
ちなみにアンケ締め切りが23日なことに気づかずアンケ出し損ねました……
そもそも発売されたらすぐ読めって話ではあるんですが……
ゆゆ式
相変わらず天才。
ギョーザ女子高等学校ってなんだよ……
ゆゆゆの爛れた関係来たな。
スロウスタート
なんだか案外すんなり受け入れられたというか、栄依子さんが花名ちゃんが一歳上なのを見抜いてたのはさすがですね……
なんなら億さんの方が居心地悪そうにしてるし。まあ当たり前なんですが。
それより、個人的にはここのエナセンが何を考えているのか気になります。
まあ、エナセンは花名ちゃんが浪人しているのは当然知っているはずなので、何か思うところがあったのかも。
回収されるのかわかりませんが来月も楽しみですね。
ぎんしお少々
先月から始まった若鶏にこみ先生の新連載!
なんか2話目からいきなりしろい方の薄く暗い過去が回想されたりしてやや戸惑っていますが、
ギャグにおいてにこみ先生のセンスがしっかり出ているのでよし。
そして横のあらすじで笑ってしまいました。これ毎話やるのかな。やってほしい。
むすんで、つないで。
つなぐちゃんの「顔がいいのでド陰キャなことがバレておらずむしろクールな人と思われている」設定が輝いていた回。
つなぐちゃんとしてはかなり頑張って会話をし、成長を感じられるなど、なんかいい話風に進んでいたのに、
「人との会話について小学生に相談してなんとか解決できた」という事実を振り返っていややはりヤバい、というオチになったの、うまい。
そらコミュニケーション
璃乃ちゃんのありがちな暴走百合キャラ化は喜ぶべきなのかどうか。
ギャグのためだけに描かれる百合は僕としてはあんまりウェルカムではないんですよね……
まあこれからどうなるかまだわからないし璃乃ちゃんがせんりちゃんのことを好きな気持ちは本物なので、見守っていきましょう。
はなまるスキップ
先に言っていいですか、連載化やったーーーーー!!!
奇想天外なネタとツッコミの絶妙な毒、
そしてテンションの高いギャグ、これがほわぷにな絵柄から繰り出されるのすごい良いんですよ。
こういうシンプルなのにも弱い。
ストーリーらしいストーリーは今のところないので、長期連載に際してどのように持っていくのかが見所。先月から本連載化した「きゃすとおふ」がかなり無理矢理設定を持ち出してきただけに、気になるとこです。
謎のリリリス
唐突に新キャラ登場してバトルして百合して目まぐるしい回。
でも面白いです。なんというか、いろんな展開が読みやすく出てくるだけで飽きが来なくて楽しいんですよね。
なんだかちょっとだけズレてるけど心地よいギャグも健在だし、緩やかにハマってきちゃってる気がします。
えあ○バルーン
ゲスト1話目。タイトルの○部分は本当は気球の絵文字なんですけど、アンケのタイトル表記これだったから許して。
なびあ先生の同人誌は何冊か持ってるので個人的にも気になってました。
しかし初手からこれは笑ってしまった。
内容としてはまあ普通のきらら漫画って感じでしたが、まさか1話内で半年時間が経つとは思いもしなかった。
別に写真を振り返るだけなら屋上行った日の夜とかにすれば済む話なので、半年経過させた理由が何かあるんですかね?
キルアンドオーダー
ゲスト3話目、連載化しなかったですね……
まあ、尖った設定とゆず×まりあが美味しいというのはあれど漫画としてめっちゃ面白いかと言われると微妙だったので、仕方ないかな……
銃器で怪物と闘う話なので、アクションがもっと見応えがあったらまた違ったかもしれませんね。
ともあれこういう薄暗い設定は大好きだし、ゆずまりの関係性も短い中でしっかり描かれていたので、また次回作も見てみたい。
海色マーチ
いつも通りで安定して面白いなーと思ってたらいきなり次号最終回って言われてめちゃくちゃびっくりしました……
今月センターカラーだし、やっぱそれなりに人気なんだなーと思っていただけに……
これ系はキルミーベイベーという先達が強すぎたのでしょうか?
JyouKyou!
ゲスト1話目。
どうもキャラの濃さだけで押し切っている感があるのですが、その中核となる主人公がお嬢様に憧れているという設定の理由が「田舎暮らしだったから」だけだとしたら流石に弱い気がします。
キャラでゴリ押すならもうひとつ丁寧さが欲しいなと思いました。
なないろコラボレイト
ゲスト3話目。こちらも連載化せず。
絵も可愛いし話もそれなりに興味を惹かれるしで普通に面白かったのですが、やはり尖ったもうワンポイントがなかったからなんですかね……良くも悪くも綺麗に収まってしまっているという印象は正直ありました。
そもそも全てのゲスト連載に本連載化の可能性があるのかもよくわかっていませんが。「絶滅危惧種桜子ちゃん」が連載化しなかったこと根に持ってる。
●REC
ゲスト3話目。これも連載化しませんでしたね。
ちょっと展開が強引だったし他にない面白さがあるというわけでもなかったのでしょうがないのかな。
ただそれより、今回のひまり・渚央チームとゆいか・冬香チームのマ○オパーティ対決において、ひまりチームの進みが芳しくなく、逆にゆいかチームがアイテム効果で一気に12マス進んだりするといった様子が描かれた直後、なぜかひまりチームの方がリードしていることになっているというのが気になりました。
もしかして編集ミスで見開き2ページ飛ばした?ってくらい整合性が取れてない。一応、「まだ私たちの方が有利」と言っているので序盤に大差つけてるような雰囲気なのですが、そういう描写もなかったし……流石にこれは担当編集の怠慢なのでは?それか原稿が余程切羽詰まっていたか……
とまあ、読んでるときに「おかしいな?」って思う箇所があると一気に興を削がれるので、気をつけましょう、という話でした。
にーにといっしょ!
ともこちゃんの従兄弟が去勢か女装かの二択を迫られる回(???)
「美形な方だし ゆう君、女の子でも良いと思うわ」って何?www
ともこちゃんのお母さんめちゃくちゃ面白かったからこれからも定期的に登場してほしい。
その説は確かにある。いや何を言うてんねん。(百合だとまた別ですが)
おわり
と今月号はこんなところですかね。はなまるスキップの連載化がかなり嬉しい。勢いが続けばコミックス買うかも。
毎月ちゃんと感想を書きたいのですが、なかなかどうして気力を使うので、まあ書けたら書くくらいのつもりで頑張っていきます。
それでは。
漫画感想2020年4月号
お久しぶりです、ているです。
4月の間ちょっと体調が優れなくて、いろいろな余裕があんまりなかったので、なかなかブログ更新まで手を付けられずにいました。
ちなみに例のウィルスに罹ったとかではないのでご心配なく。
まあなんというか、ブログという文章を書く場において、面白い文章を書こうとしているのが心理的に負担になっているというところはある気がする。
もっと気軽に更新したいですね。
まあそんなことは置いといてさっそく本題に行きましょう。
イケメン女と箱入り娘(1) / もちオーレ・majoccoid
「ゆりなつ」「出会い系サイトで妹と出会う話」などでおなじみのもちオーレ先生が原作の漫画です。
タイトルどおりではあるのですが、予想と違ったのは箱入り娘こと大熊里美さんがイケメン女こと神田瑞樹くんを「男だと勘違いしたまま」交際が行われている点。
なので、どちらかというと百合漫画というより、性別偽り系ラブコメとしての側面が強くなっています。
まあでも、そもそも僕はイケメン女子が好きなので、割り切れば普通に楽しめました。展開自体は面白いし、神田くんの顔の良さ・行動のイケメン具合を見てるだけで十分楽しい。
今後の期待としては、現状でもどんどん高まっている神田くんの大熊ちゃんへの気持ちや、いつか女だとカミングアウトしてからどうなるか、といったとこですね。
ここまで引っ張ったらカムした時点で連載が終わりそうな気もするけど……
まあ、神田くんの「俺がもし女だったらどうする?」という問いかけに大熊ちゃんは「こんなにカッコイイなら女の子でもOKかな」と返しているため、ワンチャンあるでしょ。
あと、個人的に神田くんのきょうだいらしき成さんの性別が気になる。綺麗な人だけどガタイがいいし手が骨ばってるから男なんじゃないかなアレ。
行進子犬に恋文を(4) / 玉崎たま
加賀美さんと忍ちゃんが晴れて両想いになったところから始まる陸軍学校百合4巻。
付き合いたてのカップルの初々しさが出ていて無事昇天しました。
それにしても見れば見るほど加賀美さんが少女漫画のヒーローなんですよね……クールで少しミステリアス、かと思えばうまくいかなかったときにかわいい一面を見せたりする。
忍ちゃんのピンチにはいつも力を貸してくれるし、いきなり唇を奪ったりするし(これは前の巻の話ですが)。
忍ちゃんは忍ちゃんで明るく元気でくじけない、というお手本みたいなヒロインだし、そもそも全体的に雰囲気が少女漫画で、こういう漫画が好きな僕としてはたまりません。
ちょっと話がそれたので4巻の話に戻ると、今巻は運動会がメインで話が進んでいきます。
で何が良いって、忍ちゃんの寝台戦友である三春ちゃんの話ですよ。
三春ちゃんがずっと憧れていた女性将校の豊岡少佐とついに出会うのですが、少佐の左手には伴侶がいることを示す指輪が……
と、長年の恋に破れてしまった三春ちゃんの様子が本当に切なくて見ててつらかった。
その様子を見て優しく諭す稲石と、厳しい言葉で発破をかける長谷部、そばにいてあげる忍ちゃん。いい戦友を持ったな、三春ちゃん……
「行進子犬」のいいところは恋愛だけじゃなくて忍ちゃんや加賀美さん他色々な人物の成長物語がすごくしっかりしているところだと思います。
そして忍ちゃんの育ての親であり加賀美さんの実の母親……こいつのヤバさが今巻で際立ってきました。
実の母娘同士でヒロインを取り合うというすごい展開になってきた。
百合姫本誌ではもうその先の展開が出ているので、ここを読み返すと余計にうわあ……ってなっちゃいますね。
これからの展開も期待大!
- 作者:玉崎 たま
- 発売日: 2020/02/18
- メディア: コミック
飛野さんのバカ(3) / 筋肉☆太郎
個人的に「スマイル・スタイル」のカオスギャグが印象に強かった筋肉☆太郎先生の作品、
今作は普通の(?)ラブコメ(?)となっています。
委員長の小熊ちゃんが授業をサポってばかりいる飛野さんを授業に出るよう説得するものの、毎度変な条件をつけられ、そのたびに小熊ちゃんが「バカー!」と恥ずかしがる、という漫画。
3巻にもなると小熊ちゃんと飛野さんの仲も深まってきて、逆に飛野さんが小熊ちゃんにドキドキしちゃう展開も。
ていうかふたりともお互いのこと大好きなんですよね……名前で呼び合おうとして恥ずかしくなっちゃったり、LINEを交換したふたりの微笑ましいやり取りなど、良い感じにときめき百合漫画もしています。
でも飛野さんのセクハラも健在で、エロ自撮りを要求したり、トイレの中までついていったり、痴漢のシミュレーションをしたりと今巻もやりたい放題です。
そして何より3巻での注目ポイントはここ!!!!!!!
拙者女が女に性欲を感じて困惑するの大好き侍!!!!!!!!!!!!!
というわけで、どんどん百合度が増しているし、ギャグとしてもレベルが高くておすすめです。
- 作者:筋肉☆太郎
- 発売日: 2020/04/10
- メディア: コミック
おわり
4月は少なめでしたね。今月もまだあんまり読めてないのですが、積み漫画が増える一方なので、もっとほいほい読んでいきたいです。
漫画感想2020年3月号
3月に読んだ漫画の感想を書きます。例のウィルスのせいでゲーセンにも行けず家にこもりきりなのでこんなときこそ漫画を消化していきたい。
どうでもいいけど「こもりきり」って書いたら「小森霧」が予測変換に出てきたので古のオタクの血が騒いでしまいました。久しぶりに林檎もぎれビームでも聴くか……
NEW GAME!(9)〜(10) / 得能正太郎
9巻ではしょっぱなのコウりん修羅場と、ツバもみのダメ夫が妻に媚びる展開がきてのっけから死にかけました。また、コウとりんの関係について、ほたるが明言こそしないけど明らかに「わかっている」態度とかね。いや、「大事な人へのプレゼントなんですから」は明言か……?
また、相変わらずストーリー展開が本当にうまいと感じました。ディレクターはじめの苦悩、フランスで修行中のほたるとコウのそれぞれの成長や選択、開発が炎上して絶望的な雰囲気のところにコウが帰ってくる熱い展開(しかもこれが「炎上してるのを聞いて帰ってきた」ではなく、コウがフランスで色々考えた結果自分の意思でイーグルジャンプに帰りたいと考えて帰ってきたのがたまたま重なったというのがミソ。作られた展開に乗っかっているのではなく、キャラクターが物語を紡いでいる。最高すぎる)、そしてフェアリーズストーリー4のキャラデザをコウから青葉へバトンタッチ……
全部全部ドキドキハラハラワクワクしながら読めて、本当に楽しかったです。どんどん少年漫画化している……(もとから結構少年漫画でしたが)。少年漫画好きはNEW GAME!を読むべき。
- 作者:得能 正太郎
- 発売日: 2019/06/27
- メディア: コミック
そして10巻ですが、大体こんなコウりんでした
NEWGAME!の10巻読んでんだけどこのカラーページだけで最高すぎてニヤついてしまう pic.twitter.com/u4YOjCJfvP
— 狭山ている (@tailtaling) 2020年3月8日
このコマ、セリフだけ見るとガチの修羅場で爆笑してる pic.twitter.com/HRvsJKYDlz
— 狭山ている (@tailtaling) 2020年3月8日
八神コウがニブチンのくせにイケメンなのが全て悪い、と言おうと思ったけど遠山は遠山で重いしめんどくさいからダメだわ(満面の笑み)
— 狭山ている (@tailtaling) 2020年3月8日
なんといってもコウりん同棲。この同棲カップルめ!!!!!!!!!!
女と女は軽率に同棲するべき。
りんとかいう女マジで面白くて、部屋決め時のダブルベッドで……っていうところの表情とおまけページの「なんなのその女!」で爆笑してしまった。「誰よその女!」ってもうネタとして定着しちゃってる感がありますけど、それをマジトーンで言うやつを、それも女女で見られたのは最高エクスペリエンスですね。いやほんと遠山めんどくさすぎる。そこがいい。
あとは9巻で「女の子キャラが増えると良いと思う」って言ってた企画の人がDDB(イーグルジャンプが出したイナイレみたいなゲーム)の二次創作即売会でこじつけ的に百合本書いてたの草。やっぱりそういうご趣味の方でしたか……
メインの内容的には紅葉がラノベの挿絵やることになってとかあったけどちょっと売れる売れないの話とか炎上の話が重くて読んでてしんどかったなあ。ただ得能先生があとがきで書いてた「成長の可能性のない人間を描くことに価値が見いだせない」というのは、なるほどと思わされました。クズ編集者死すべし!慈悲はない!イヤーーッ!グワーーッ!で終わるのは確かにNEWGAME!らしくはない。
NEWGAME!の面白さはやはり「人の成長」に支えられてるんだな、と思った次第。
- 作者:得能正太郎
- 発売日: 2020/01/27
- メディア: コミック
10巻の表紙のうみこさん顔が良すぎてちびりそうになった。
ヒーローさんと元女幹部さん(1)〜(2) / そめちめ
ゆり×とくさつのニューヒーロー!(メロンブックスで買うとリーフレットが特典としてついてきたんですが、これが児童向け雑誌の特撮特集ページのオマージュになっていて面白かった)
ピクゆりで話題の作品ですね。
何よりもまず、「特撮モノ」としての完成度の高さに唸らされます。変身や必殺技、技を打つときにガジェットから流れるボイス(これは平成ライダー限定かな)、敵怪人が新開発の薬とかで強化される……といったニチアサのお約束がしっかり演出されていて、メインストーリーは普通にニチアサを見ているような気分になります。ギャグ成分多めですが、シリアスな展開もあり、色々な味が楽しめますね。
「元女幹部」ことハニィさんがわりと脳内お花畑なせいで百合ものとしてはコメディに寄っている印象ですが、大事な場面ではしっかりエモく絡むし、メリハリがきいてて良いです。
主人公の颯ちゃんとハニィさん以外にも、敵幹部同士のカプがあったり、幹部に百合厨がいたり、新ヒーローはシスコンだったりとコミックス2巻ぶんになかなか色々詰め込まれています。
1巻の段階ではまあまあだけどテーマが面白いからヨシ!くらいの印象だったんですが、ストーリーが進むにつれて先がどんどん気になってきたので、とりあえず特撮が好きなら読んで損はないと思います。必殺技を決めるラピッドラビットがカッコイイんじゃあ。
- 作者:そめちめ
- 発売日: 2019/12/18
- メディア: コミック
アクタージュ(7)〜(10) / マツキタツヤ・宇佐崎しろ
アクタージュって漫画、役者・演技をテーマにバチクソ面白い王道少年漫画をやってるだけでも最高なんだけど今やってる展開で主人公(女子高生)のライバル(女子高生)が強くなるために糧にしてるのが主人公への憎しみや愛といった莫大感情っていうのが本当に良い。もっと読まれるべき
— 狭山ている (@tailtaling) 2020年3月12日
百合界隈でこの漫画知ってる人あんまりいないかもですが、まず少年漫画としてクッソ面白いので読んでください。週ジャンのコミックスだから1冊500円で買えます。
8巻からのダブルキャスト(羅刹女)編では景を怒りで導く花子、そうして化け物になった景に相対する王賀美がこれまでの「傍若無人でいけすかないヤツ」という印象から一転してめちゃくちゃカッコよく見えてくること、観客席の幼女の使い方がうまい(読者に観客の反応がより伝わるように感受性豊かで感情が表に出やすい幼子の反応を入れたんだと思っています)など、いよいよ舞台が始まってからの見どころはたくさんあるんですが、
百合好き的にはなんといってもそれまでの稽古の過程で、羅刹女の演技を体得するために千世子がライバルと認めた景を「極限まで愛し、憎む」ことで強くなる展開がとても良い……86話の扉絵がまさに二人の関係を如実に表していて最高です。
- 作者:宇佐崎 しろ
- 発売日: 2019/07/04
- メディア: コミック
ところで、なにやら本誌連載の最新話は件の幼女がけいちよの女女の波動で人生狂わされてレズビアンに目覚める話だって聞いたんですけど本当ですかね???
双子百合えっちアンソロジー
双子百合えっちアンソロなのに8作品中3作品が「双子+別の女」という構図で描いていたのがまず面白かったですね。変化球多いってならない?などといらぬ心配もしてしまいますが……
個人的にはトップバッターの甘露アメ先生が「塁と纏(わたし)は二人でひとつじゃないの、元々一人なの」という考えの双子の話がすごく良かったです。そんなどこまでも同一の塁と纏をにべもなく見分けてしまう委員長が二人にとって地雷、なんてところまでめっちゃ琴線に触れる……この3人の話もっと見たいんですが。アンソロの中のいち作品としてしまうのはもったいないとさえ思ってしまう。
甘露アメ先生は某TDゲームのあるキャラクターのデザインやってるので名前は知ってたんですが、こんな漫画を描ける人が普段から漫画を描いてないはずがないと思って調べてみたら結構いろんなところで漫画描いてるみたいですね。CUNEで女子日常系描いてるっぽいから今度読んでみようかな。
もちろん、他の作家さんもみんな「双子ならでは」といったネタばかりで最高ですよ。コダマナオコ先生の「私達はもともと一つの受精卵だった」っていう導入がエモかったり、同じでないと感じているからわざと同じ部分を隠すという双子だったり……別にえっち成分がなくても双子百合を思うさま浴びたい人は読んだらいいと思います。
RPG不動産(2) / 険持ちよ
勇者と魔王の戦いが終結して平和になったファンタジー世界で不動産業を営む女の子たちの話です。
意外とこの発想はなかったですよね……
普通に色々な事情を抱える人や亜人たちにぴったりの賃貸を紹介していくだけでも十分に面白いのですが、どんな種類の亜人とも会話ができる半竜の少女・ファーをめぐるシリアス展開が2巻で急速に動き出し、ファンタジー少年漫画的にも楽しめる作品になっています。
この人は元々「怪体真書Ø」というガチ少年漫画をサンデーで連載していた人なので(当時めっちゃ好きでした)、そのへんの展開の面白さはお墨付きですよ。
ただの個人的回顧になってしまいますが、サンデーキッズだったオタクがなんの因果かきらら系にハマった先に昔好きだった作家さんがいるというのはなんともいえない感動がありますね。
ちなみにこの漫画、メインキャラのうち戦士のラキラちゃんと僧侶のルフリアちゃんは同棲しています。あとはわかるな。
主人公の琴音ちゃんとファーちゃんも一緒に住んでるんですけどあっちは同棲って雰囲気じゃないんだよな……いやこの二人の絡みもかわいいんですが……
何はともあれ、ファンタジーが好きできららが好きな人は是非読んでみてください。
- 作者:険持ちよ
- 発売日: 2020/03/27
- メディア: コミック
早乙女姉妹は漫画のためなら!?(6) / 山本亮平
※注 男主人公のエロコメです エロコメっていうかギャグマンガですが……
まーたエロ漫画紹介してる、と思うかもしれませんが、山本亮平先生のセンスは別格なので、未読の方はぜひとも伝説の6話を読んでください。
3話まで無料にしてあとは有料が基本のジャンプラにおいて4,6話が無料(6話のメインキャラが4話で登場するため)という異例の状態から察してほしい。
で、6巻の話ですが、なるべく画像つきで載せたほうが魅力が伝わると思うので箇条書き+画像で書いていきます。コミックスの描き下ろしと、センシティブな画像はさすがに載せない方向ですが。
- 登場人物の痴女率の高さに慣れすぎてパインさんの反応が新鮮
- ハルカさん(男)が内なる女性を解放してもいいと悟った瞬間の感動(その表現をそう使うか、と唸らされた)
プロの漫画家による5段階アヘ顔という貴重な資料
「好き……」ムクン……じゃねんだわ。トクン……みたいな少女漫画な描き文字で乳首立ててんじゃねえぞ!w
尻尾いじりレズプレイ。 ノアンと痴女リーダーズの大乱交スプラッシュシスターズまだ?
- 痴力、痴性、痴女という生き方とか言い始める頭のネジが5本くらい抜けてる回(こういう発想力がほしい)
- このマンゴー……マンゴー!!!
相変わらずずっと笑いっぱなしでお腹痛かったです。
おわり
今月は以上です。原稿とかで色々忙しくなる予定だったにしては読んでる数が多いな……?
まあ、充実してたってことで……また来月お会いしましょう。
まんがタイムきらら2020年4月号感想(2020/03/09発売)
こんにちは。ているです。
今月は買ってすぐにきららを読んだ(当社比)ので、さっさと感想をしたためていきますよ。
アンケも出せてハッピー。
スロウスタート
動きましたね。もはや物語的に展開することはないのでは(別にそれでもこちとら全く困らないのですが)と思っていたのですが、
新キャラ?の出現、定期的に夢オチをやるまで忘れかける「花名ちゃんが浪人してる」ことがバレるかも……とかやられると
やはり否が応でもドキドキせざるを得ない。やっぱりビジュアルだけじゃなくてお話でもドキドキさせてほしいよね。
次号に期待!!!
星屑テレパス
瞬ちゃんの顔が良い!
今月は起承くらいの話だったけど相変わらず作画と表現が良かった。以上!
むすんで、つないで。
かのこちゃんが中心の回で、本人は普通なことを気にしてるみたいでしたが、
随所随所で君にも面白言動があるしツッコミ役は大事なんだよ。
そして今月のLINEスタンプに使えそうなコマ。
ゆゆ式
これ、割と真理ですよね……
ゆゆ式は時々真理を突いてくる。
おかーさんが人類最後の希望なのももしかしたら真理かもしれない。
そんなわけあるかい。
そらコミュニケーション
ドキドキビジュアル4コマ漫画だ!!!!!
ロボットの排泄口には人類のロマンがつまっているんだよな(性癖)
推しごとびより
やっぱりはづき先生は安定してんな〜という印象でしたが、
「心町先輩ってものすごくグイグイくるのに不思議と嫌な感じがしない……?」
っていう説明くさいコマだけちょっとどうかなと思っちゃった。
まあゲスト3話の都合を考えると、展開は急がなきゃいけないし、その縛りの上での代替案を思いつくわけでもないのですが……
謎のリリリス
いつも適当に読んでたんですけど、なんか月を追うごとに面白くなっていってません?
今月は特に、この漫画の特徴である「ちょっとズレてるギャグ」がいつもより面白くハマっていたように感じる。
今月テンポがかなり良かったので、その影響かも。
爆発魔法が使えるようになったくぜちゃんは今後出番があるのでしょうか。気になる。
一畳間まんきつぐらし!
本筋と関係ないんですけど、ラノベで読書感想文を書くのが許されている学校ってあるんですかね……?
と思ったけど梨絵が学校を私物化している以上、それがまかり通っていても不思議ではなかった。(自己解決)
トールさんの通り道
異世界召喚されたJKがイケメン女騎士に惚れる回だった。
嘘じゃないです。多少の拡大解釈はあるかもしれませんが。
だからやっぱりトールさんの通り道は百合漫画だよなあ!?(百合厨の戯言なので聞き流してください)
どうでもいいけど今月の扉でトールちゃんが飛び蹴りしてるのカッコイイね。
さかさまロリポップ
幼女が画面に二人いるだけで世界が平和になると思った。
そのくらい、春日先生の幼女描写はめちゃくちゃかわいいんですよね……すごい……
キルアンドオーダー
ゲスト連載1話目、女子高生が銃器持って戦う漫画! 待ってました!って感じですね。女子高生が銃持ってるっていうのもまさにドキドキビジュアルの一種ですよね。
鬼の存在、まともな訓練も受けてなさそうな女子高生が銃で戦おうとしている、なぜかそんな使命を背負っているのに薄給で貧乏、など情報量過多な中に、さらっと「まりあちゃんは週4でゆずちゃんの家に泊まっている」という情報が入っているのを僕は見逃さなかった。
作戦司令塔のゆずちゃんが出してる指示がまた結構的確で、ある程度バトルモノとしても期待ができそう。
絶対連載化してほしいな……トールさんの通り道がウケてるならこれもいけるでしょ……
夢見るルネサンス
「転校生と苗字が同じ」というだけで女二人に対して当然のように「やっぱり結婚されてるとか!?」って質問してるモブを見て、
おっこの漫画侮れないぞ???ってなりました。
今まではリーチャがかわいいね……くらいの印象しかなかったけど、それを改めるべきかもしれないと思う自然な圧があの一コマにはある。
はなまるスキップ
ゲスト1話目。
ぷにぷにでかわいい絵柄の割にキャラクターが要所要所で毒もってて面白いです。
ギャグセンスに荒井チェリー先生と似たものを感じる。
同好会結成後解散RTA史上最速は笑っちゃった。
なないろコラボレイト
ゲスト1話目。なんか今月もゲスト多いな?
全体的に綺麗にまとまっていて面白かったのですが、何より主人公とヒロインと売り子たちの多角関係が楽しめそうなところが良いです。
ブルースロープ先生(ヒロイン)にその売り子さんが抱いている感情がなんなのか気になって夜も眠れません。来月号はよこい。
●REC
ゲスト1話目。
あんまりパッとしないな〜と思っていたんですが、最後に面食いコミュ症レズが出てきてすべて持って行かれました。
百合厨、チョロい。
みらいちゃんねる
明日香ちゃんがミライくんにバレンタイン本命プレゼントするという、もしかしてこれ何か動くか!?という回だったのですが、
結局全部お姉ちゃんが持っていってしまったので結果的に事は起こらず空気が保たれるという……最後の1.5ページだけで何もかもを破壊していくお姉ちゃんの強さを再確認させられましたね……
お姉ちゃんが流してくれなかったらミライくんの正体が女の子である以上、明日香ちゃんの気持ちにどう答えていくのかとか結構ドキドキもんなんですけど。ていうかそれはそれでかなり見たいんだけどそのうちやるのかな……?
サイキックジェネレーション
ゲスト3話目、
まさかの前号の幽霊の女の子がスタメン入り、そしてあやめちゃんにも実は隠された能力が……と、連載になったら結構面白そうだよなあと思ってたんですが、残念ながらゲストで終わってしまいましたね。
やっぱり作画等がふにゃっとしてるのがダメなのかなあ。悪くないと思うんですけど。
おわり
今月はここまで。
宣伝ページ見て知ったんですがRPG不動産の2巻が出るみたいですね。1巻面白かったので期待。
そして来月号からきゃすとおふ!と若鶏にこみ先生(放課後すとりっぷを読もう!!)の新作がスタートですよ!
きゃすとおふ!に関してはあの設定(きらら読んでない人や忘れてる人向けに説明すると、登場人物の服がなぜか消えていく怪現象が起こるだけの性癖まっしぐらみたいなやつです)で連載が続くのかちょっと心配なんですが逆にそこが見どころかも。
若鶏にこみ先生の新作は、こんなに早く来ると思ってなかったので嬉しい驚きです。楽しみ。
漫画感想2020年2月号
こんにちは、ているです。2月に読んだ漫画の感想です。5冊しか読んでない……!?
放課後すとりっぷ(2) / 若鶏にこみ
帯にも書かれていましたが、「私の性欲を好いてくれてありがとう……」が一躍有名になった(そうか?)漫画ですね。
簡単にあらすじを書くと主人公の林檎ちゃんが白石さんという同じクラスの美人さんの下着姿をやらしい気持ちになりながら描くという漫画なんですが……これ字面やべえな……でも本当なので仕方がない……林檎ちゃんはオープン変態ではなくムッツリスケベなのがポイントですよ。
これ、2巻で終わってしまったのが本当にもったいないなあと思う……
いやきらら掲載時ずっとトップ5に入るくらい大好きだったんですよ。
百合的観点からしても林檎ちゃんと白石さん(+ななちゃん)の関係性が面白いし、サブで展開する七瀬さんと秋映さんもすごくいい。
なにより、会話のセンスがすごいんですよ。ゆゆ式は天才型の書いた会話って感じがしますが、放課後すとりっぷの会話はかなり頭が良くないと紡げない気がするというか……毎回めちゃくちゃ笑ってました……
ただ難点もあって、秋映さん周りの設定が入り組み気味だったり、林檎ちゃんの昔からの友人であるみことと柚の説明があまりなされないことで「こんなキャラいたっけ」ってなってしまったりするので、月刊で読んでいる間はこれまでのお話を思い出すのが大変だったんですよ。
でもコミックスならその点は緩和されています。というわけでぜひとも1巻から通して読んでいただきたい。
あと、これは連載を追っていたファンとしてめちゃくちゃ嬉しかったポイントなんですけど、やや尻切れトンボ気味に終わってしまった最終話のラストシーンが描き直されていました!!!
しかもその後に自然な描き下ろしエピローグが追加されていることで、より最終回としてのまとまりがあったように感じました。
よかった……ファンをやっていてよかった……若鶏にこみ先生の次回作にも期待しています…………
- 作者:若鶏にこみ
- 発売日: 2020/01/27
- メディア: コミック
ヴァンピアーズ(2) / アキリ
あの「ストレッチ」のアキリ先生の新作ですね。ストレッチは残念ながら履修していないのでそれと比較してどうという話はできないのですが。。
というかそもそもストレッチの人だと知ったのは1巻買って巻末見てからでした。1巻の表紙を店頭で見て、そのレトロ調な雰囲気に惹かれて衝動買いしちゃったんですよねえ。
さて中身はというと、リル(吸血鬼)のアリアと、アリアと昔なんらかの関わりがあったらしい女性の孫である一花の2人の物語で、一花ちゃんはアリアに一目惚れをしてしまって……というあらすじ。
1巻の様々なミステリアス要素、「私を殺してほしい」というアリアの衝撃のお願い、奔放なアリアに振り回される一花……というのとは一転して、2巻ではアリアが一花の通う学校に転入してきてほのぼのライフが始まります。アリアがキスに弱いという弱点を知って逆に振り回す側に回る一花ちゃん、なんて展開も。
ヴァンピアーズの魅力はなんといってもその独特の雰囲気にありますね。特徴的なセリフ回し、四角フキダシを意地でも使わないモノローグの表現など……それに、画風もあるんですけど、あまりギャグを大仰にしなかったり、アクションシーン以外で漫符や描き文字を目立たせて使わないので(代わりに、普通のフォントをズラして使ったりしている箇所があるのですが、これがまた先述のモノローグ表現のおかげで全く違和感がないんです)、画面がやたらリアルなんですよね。肌感がリアルというか。
なので、日常シーンにしてもなんにしても、本当にそこで起こっているようなおかしさや緊張感が味わえます。「徒然日和」から漫画っぽさをさらに薄めたような感じですかね……?
展開的にも、リルを殺せる宝剣を狙ってきた敵対勢力が現れたり、なんか流れであっさり告白しちゃったけどアリアと一花の関係はどうなるのかなど、気になる点はたくさん。次巻も楽しみですね。
- 作者:アキリ
- 発売日: 2020/01/17
- メディア: コミック
私に天使が舞い降りた!(7) / 椋木ななつ
もはや説明不要なので今巻の萌えポイントだけ書きます。
よりかの最推しマンなので、54話で限界になってしまいました。こよりちゃんももうかのんちゃんが昔ほど自分の助けを必要としていないことはわかっているけど、かのんちゃんが1人で抱え込みがちなことをしっかりわかっていて、もっと遠慮しないで頼ってほしいって言うシーン。最高。自己中心的なように見えてかのんちゃんが無理をしないことを第一に考えてくれる素敵なダーリンなんだよな……そりゃかのんちゃんも惚れるし一生ついていくよな……
あとは、花ちゃんのお母さんがセレクトしていたクソダサTシャツが数話後のひなた・ノア・花の3人で買い物してるときに花ちゃんが選んでたのに気づいて笑ってしまったり。こういう細かいネタは単行本ならではの楽しみですね。
- 作者:椋木 ななつ
- 発売日: 2020/01/31
- メディア: コミック
表紙でひなたがノアをお姫様抱っこしてるのすごくいい……
ぼっち・ざ・ろっく!(1)〜(2) / はまじあき
陰キャロック漫画、待望の2巻。
Twitterで画像素材が配布されたりまだコミックス1巻しか出ていない(当時)のにLINEスタンプが発売されたりと話題沸騰のぼっちざろっくですが、実際マジで面白いんですよね。
百合的おいしさとしては喜多ちゃんがベースの山田先輩(絵に描いたようなダメバンドマン)(絵に描いてる)に惚れ込んでるところくらいなんですが、それ抜きにしてもギャグセンスとキャラクターの魅力がピッカピカに光ってて、買ってよかったと思いました。1巻読んでて感動したのが、「陰キャゆえに人と目を合わせることができない」という設定のぼっちちゃんが、すごく良いことを言ってるシーンなのに本当にずっと相手と目を合わせないっていう回があるんですよ……
他にも「発言するときには必ず『あっ』と最初についてしまう」っていう設定もあって、1巻のラストでめちゃくちゃ感動するシーンがあるんですが、そこでもぼっちちゃんの返事が「あっはい!」なんですよね。ここまで徹底してるのは本当にすごい。
ところで、主人公がヤバイ変顔をする萌え漫画は神の法則(おしおしお先生の漫画を読もう!)があると思ってるのですが、なんせこの漫画に関しては変顔というよりもはや福笑いですからね。というか1巻のラストあたりで本当にぼっちちゃんの顔面で福笑いし始めて正しい顔に戻らなかったやつはめちゃくちゃ笑いました。最高にロック。
そしてぼっちざろっくのすごいところは、ギャグ一辺倒じゃないところなんですよね。さっきも少し触れましたが、感動する話がちょいちょいあるんです。2巻ではライブ中に起こったぼっちちゃんのギターの不調を、バンドのみんながアドリブで繋ぎ、さらにまさかの手段で乗り切ったり、ほかのメンバーと比べてぼっちちゃんだけ卓越したギターの技術を持ってることを見抜いた音楽ライターに引き抜かれそうになるも、結束バンド(バンド名)でやっていきたいと決意を新たにしたりと、少年漫画的なアツい展開をしっかり入れてくる。2巻のヒキはそれで終わっているので「今すぐ3巻が出ねえかな」と思っています。
このまま人気が続けばいずれアニメ化するんだろうなって感じですが、きらら系列でここまでギャグに振った作品がアニメ化した例ってあるんだろうか……?キルミーベイベーくらい……?ノリとしてはまちカドまぞくも近いかも……?
- 作者:はまじあき
- 発売日: 2020/02/27
- メディア: コミック
ここは今から倫理です。(4) / 雨瀬シオリ
※この漫画には百合要素はありません
青春時代に様々な悩みを抱える若者たちと、倫理教師の話です。
これ、Youtubeに公式の宣伝動画があって、僕がこの漫画で一番感動したシーンも映像化(?)されているので、まずはこれを見てみてもいいかもしれません。
個人的には高柳先生の声優が櫻井氏なのは微妙に違うのでは……と思わなくもないんですが……厭世感漂わせてる先生なので……
僕は高校で倫理の授業を取らなかった(というか理系だったので取れなかった)んですが、哲学も倫理の授業で教えるんですね。哲学に興味はあれど自分で勉強しようとすると必ず挫折してきたので、学校で習ってみたかったなあ。
さて……この漫画を説明するのは……すごく難しいのですが……とにかく、人生に悩んでいる人、哲学や心理学をかじってみたい人、あたりにはすごく刺さる漫画なんじゃないでしょうか。ただそのぶんこの漫画を読むにはそこそこの地頭の良さを要求されるのではないかと思います。僕も読んでてかなり頭を使いました。でも、そうやって考えることが、おそらくこの漫画を吸収するうえで一番大事です。そういう漫画です。……伝わるかなあ。
4巻ではこれまで倫理の授業を受けていた子たちが卒業してしまい、まさか終わってしまうのかと思ったら、次年度に移ってまた新しい生徒が倫理の授業を受けるようなので、まだまだ続くようです。よかった。もっと色々なことを高柳先生から教わりたいです。
- 作者:雨瀬 シオリ
- 発売日: 2020/02/19
- メディア: コミック
おわり
今月は以上です。思ったより漫画読めてないな……?来月からイベント向け原稿等等が忙しくなるので、さらに減るかも。。。
まんがタイムきらら2020年3月号感想(2020/2/7発売)
こんにちは。ているです。
先月きららの感想書けなかったよ。今月はなんとか2月中に読み終わったので書こうと思います。
でも前回思い知ったんですが、(ほぼ)全部の漫画に対して感想を書いていると普通にしんどいです。
ので、今回からは多少省エネに、際立った印象がある作品だけ書いていこうかなと思います。
ゆゆ式
今月久しぶりに部活してましたね。そう考えると部活してなくても普段から面白いってすごくない?
さかさまロリポップ
観葉植物回。いや観葉植物回ってなんだよ……
春日先生ってギャグもできるんだなあと思いました(小並感)
百合姫時代の作品も好きだけど、こういうギャグセンスを見てると、どっちかというとこっちのほうが合っているのかもしれませんね。
画風的にはガチ百合のほうが合う気はするんですけど。
スロウスタート
お、榎並&冠のスイーツ回だ と思ったらそれを十倉がずっと冠ちゃんのスマホを通じて聴いていたという3P(言い方)回でした。
スロスタの榎並十倉は最強ですが、かむちゃんが加わると一気に家族感が出て最高になりますよね……
あと、スロスタって一話の中で天丼やったり、伏線を作って回収するのがうまいですよね。(今回で言えば鬼センと鬼たま、冠ちゃんのマリンバの話)
なんだか漫才見てるときと似たような感覚がありました。
一畳間まんきつぐらし!
前号書けなかったので今号で言わせてもらうけど「剛田魔法桃鈴(ごうだまじかるももりん)」はずるいでしょ。字面が強すぎる。
むすんで、つないで。
相変わらず薗部さんが面白すぎる。三者三葉の頃からずっと推しキャラです。
でも今回はつなぐちゃんも輝いてましたね。
ぼっち・ざ・ろっくのLINEスタンプが出たんだから、これのスタンプも欲しい。同じ陰キャなんだからいけるでしょ。お願いします。
そういえばぼっちざろっくの2巻出ましたね~というのを今思い出したのでこれ書き終わったら買って読もうと思います。
星屑テレパス
相変わらず絵クッソ可愛いし話・セリフづくりが丁寧ですごいんですが、
今回の見どころといえばやっぱりここ。
それで気づいたんですけど、この作品、コマのぶち抜きやコマ枠変更なんかがすごく特徴的で面白いんですよね……
読者に訴えかける手法としてのコマの重要性を確認できますね。
やや突飛めの設定さえ受け入れられたら普通に看板作品になれるレベルのポテンシャルがあると思います。やっとメインキャラが全員揃ったぽいので、ここからが本番かな。
トールさんの通り道
「ちゃんと髪に誓える?」でやられた~~~!ってなりました。
魔族VS人間の展開も一段落したと思ったら次はまさかの異世界召喚で、次々と展開が変わるしそれで毎回おもしろいので飽きが来ないんですよ。すごい。
もう2巻ぶんくらいのボリュームを味わったつもりでいたんですが、まだ連載開始(ゲスト含む)からようやく1年、コミックス1巻すら出てないとかウソでしょ……
クラフトガール
おまえらノンケなのかよ!?
いや前2話であれだけやっておいて今更ストレートですは無理がある。無理がありますよ。
まあ編集の締め文(あれ名称なんていうんだろう……)では「これからが気になる二人の関係」って言ってるので、これから恋愛関係に発展する予定だったのかもしれない。
残念ながら連載化してないので「これから」は見られないのですが……
推しごとびより
いやはづき先生なにやってんすか!?!?!?
ページめくった瞬間知ってる絵飛び込んできてびっくりした。
「ゆめぐりゆりめぐり」やりながらこっちも連載狙うんだろうか……
ゆりめぐりも含め、最近百合姫にきららっぽい作品が増えてますが、春日沙生先生といい、百合姫からきららに行くという逆の現象も起きていて面白いですね。
時代の変遷を感じる。
あ、肝心の内容についてですが、やっぱり実力を感じましたね。キャラ立てが良いのでスッと頭にキャラが入ってくるし、画面のクオリティが高いし、4コマ漫画の流れがしっかりしていて読みやすく楽しみやすい。
ただ、個人的好みで言えばやっぱりもうちょっと尖った作品のほうが好みかなあ。
海色マーチ
比屋定さん相変わらず周を邪険にするけど、周ちゃんが食べ物を喉に詰まらせたときにはちゃんと背中叩いて助けてあげてるのほんと好き。
こういう奔放で人懐っこい女に、イライラするけどほっとけない女、みたいなカプに弱いんですよ……
そういえばマギレコのアリかりもそんな感じだな……
プリンセスヒーロー
ここすき。
連載化には至りませんでしたが、独特のギャグセンスがいい味を出してるので、この人の作品はまた読みたいですね。
みらいちゃんねる
未来ちゃんが元は普通の小学生女児だということを思い出させてくれた回。
正体を隠している設定が活きていていいぞ~となりました。
この漫画お姉ちゃんがバカやってなくても普通に面白いんだよなぁ。
絶滅危惧種桜子ちゃん
なんで連載化しなかったの!?!?!?!?!?(本日2度目の絶叫)
正直読者と編集部の目は節穴なのかと疑いましたが、話の構成を見るに元から連載するつもりがなくて3話で終わる前提だったのかもしれない。
設定も良いしテーマもしっかりしてるし絵もかわいいし、長期連載しても良さそうと思っていたんですが。
逆に描きたいこと伝えたいことがしっかりしすぎていて、それさえ達成できれば良いみたいなところがあったのかも。
ともあれ、こういう作品が描ける先生は次回作も楽しみですね。
おわり
というわけで今月号の感想は以上です。漫画雑誌、買ったその日に全部読む習慣をつけたい。
漫画感想2020年1月号
どうも、ているです。
今月も漫画感想を書いていくんですが、今月百合漫画あんま読んでないですね……
百合漫画ブログだと思って期待した人にはちょっと申し訳ないラインナップになってるかもしれない。
がっこうぐらし!(12) / 海法紀光・千葉サドル
(軽度のネタバレを含みます)
あーーーー終わってしまった。。。
最近打ち切られ漫画ばかり読んでいたこともあってというか、描きたいことがきちんと最後まで描けたんだろうなという感じがするし、しっかり大団円していたので、大変満足しています。
それにしても、何もかもうまくいくような雰囲気を出しておいて一気に奈落に突き落とす手法マジでつらい。みーくんが1人で「ちょっと見てくるだけですから」みたいなこと言い始めたときから、くるみちゃんがめぐねえに噛まれたあの流れがフラッシュバックしていたけどまさかあんな再会があってあんなことなると思わないじゃないですか……(何が起こったのかは実際に読んで確かめてください)
前述のくるみちゃんの流れを汲んだみーくんの流れもそうなんですけど、がっこうぐらし!はソナタ形式が上手いんですよね。1巻の最初のゆきちゃんの「最近学校が好きだ」が5巻で現実を正しく認識したゆきちゃんによる同じセリフで出てきたときは鳥肌立ちましたが、最終回でもう一回絡めてきたの、美しすぎる。
ただぶっちゃけ、もう1人くらい死んでも良かったんじゃないかな……とも思ったり。だってピンチに陥ったゆきちゃんを助けたのがめぐねえと太郎丸と椎子さん、そしてあの子ですよ?見たとき「あっこれこの子助からなかったんやな」って思いましたもん。それで最終話は結局助けられなかったけど、彼女のぶんまで生きる、みたいな後味の悪い感じになるのかなって思ったんですけど。好みで言えばそっちの展開のが好きだったかも。
いやまあ、もちろん、死んで欲しかったわけではないので、いいんですけど……(わがままなオタク)
というわけで、12巻に渡っての連載、お疲れ様でした。きららファンタジアで☆5くるみと☆5めぐねえ引いたのでそのうちワンチャン全員揃えたい。
がっこうぐらし! 12巻【Amazon.co.jp限定描き下ろし特典付】 (まんがタイムKRコミックス)
- 作者:海法紀光(ニトロプラス),千葉サドル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2020/01/10
- メディア: Kindle版
魔王城ツアーへようこそ!(2) / 春雨
これは2巻で終わってしまいましたね……春雨先生の漫画面白いんだけど変化球気味だからあんまり万人受けしないんだろうか……?
ちなみに前作のJKすぷらっしゅ!はあたおか設定だけどかなりがっつり百合漫画しててとても良いのでみんなも読もう。
あ、魔王城ツアーはあんま百合要素強くないです。
さて、こちら2巻完結ですが、打ち切りという雰囲気ではないような気もしますね。畳みの展開的にはやや急なのかなとも思いましたけど、初めからあのエンディングを想定していたのなら、やりたいこと大体やってすっきり終わらせたという印象。
簡単にあらすじを説明すると観光課に勤めていた女性が魔王の末裔により異世界に召喚され、そこで天使や悪魔やドワーフとともに元魔王城を観光地とするための計画に関わることになる……という、最近流行の異世界転生モノっぽいなにかです。
転生じゃなくて召喚だしチート能力も何もないしそもそも別に最近の異世界転生モノみたいな物語ではないのですが。
まず独自の世界観構築が良かったですね、特にギャグ・お色気でかなり目立って、最後には感動要素にまで発展してしまった「羽ハラスメント」の設定。
人型の種族にヒトには無いものが生えていたらそこは性感帯だというのは我々オタクの間では常識ですが、それをここまで存在感のある形で描いている例はあまり見ない気がします。
特に、作中で最もアツいカップリングである悪魔のプリムールと天使のアイラがうっかり羽同士を擦ってしまうシーンがあるのですが、「えっ!?!?!?!?実質貝合わせじゃん!?!?!?!!?!?」と思わされてしまうくらい「羽ハラ」の概念がしっかりしてるんですよ、たぶん春雨先生の趣味なんだと思います(勝手にそんな風評を広めるな)
チラッと出てきたこの世界での学校とか就職の事情、昔戦争してた魔族と人間の現在とか、もうちょっと色々掘り下げて欲しかったところはあるんですけど、まあこの話数でまとめようと思ったら無理がありますね……
掘り下げてほしいで言えば先述のアイラ×プリムールがもっと欲しかったし、個々のキャラの掘り下げもやって欲しかったですけど、今作はどっちかというとコメディとストーリーを重視していたみたいですね。
個人的にはやっぱり春雨先生には百合ラブコメを描いてほしい……
私の拳をうけとめて!(1)~(3) / murata
ヤンキー女・武部と、その女が好きだから強くなって相手してもらってた女・空森が、大人になってから再会して、なんやかんやでお付き合い始めたという話。
百合界隈のオタクならチェックしてる人が多そうですが、僕はなんとなく気になった程度の作品はある程度巻数が出てから一気読みするタイプのオタクなので、今頃読んでます。
いやしかし、ヤンキー女と百合ってめちゃくちゃ相性いいですよね。何がどうと具体的に説明できないんですけど、たぶん、少年漫画の熱い友情を見て「これは実質ラブだろ」ってなるのと近しい感覚?
あと単純にヤンキー女が好き。ゾンサガの二階堂サキとか好き。
さて肝心の中身の話をします。
まず、1~2巻はかなりゆったりと話が展開します。一話は設定のパンチもあってかなりエンタメって感じですが、お付き合いを始めてからの二人の「デート」は「女二人のデートらしいデート」にはならず、釣りをしたり折り紙折ったりインスタ映えに挑戦して失敗したりとなんだかよくわからない毎日。まあそれがギャグとして面白いんですが、それにしたって本当にあまり大きなイベントもなくゆるゆると過ぎていきます。
武部が空森の知り合いの女に嫉妬したり、武部のことが好きな女と三角関係になったりと恋愛マンガによくある展開は出てきますが、言うほど事件性がないというか、当人たちの間で「ちょっとしたこと」みたいな感じで終わっちゃうんですよね。
でも1~2巻のゆるさというか、最初は嫌がってた武部が空森のことをなんだかんだ受け入れていく、関係性が徐々に変わっていくスピードが遅いっていう感じがアハ体験に近くて、それが3巻で一気に爆発します。
そろそろ忘れかけていた「昔は拳でしか語り合えなかった」みたいな設定が3巻で活きてくる。そしてすれ違った二人は数年ごしに再び拳を交わす。拳で語り合う百合は最高であると古事記とフレッシュプリキュア!にも書いてある。
このカタルシスは1~2巻がゆるっゆるでないと生まれなかったし、狙ってやったんだとしたらめちゃくちゃうまいなと思う。3巻はイースがキュアパッションに変わったところで終わるので(この例え伝わるのか?)、4巻がめちゃくちゃ楽しみになってしまった……こっからどう展開するんだろう……
正直言うと、「毎回何かしらが起こる」タイプの漫画のほうが好きなので、2巻まで読んだ後ちょっと中だるみしちゃったんですよね。けど、同じような人がいたら絶対に3巻まで読んだほうがいいです。関係性だけじゃなく、武部自身の成長も描かれるのでこれまでウダウダと煮えきらなかった部分がガッと解決されます。気持ちいい。
そういうわけで、読んだこと無い人は一気読みしてみてくださいね。
- メディア: Kindle版
天体戦士サンレッドN / くぼたまこと
これは知ってる人は知ってると思うんですけど、ヤンキーヒーローのサンレッドと悪の組織フロシャイムとの戦い(になってない)とかほのぼのとした日常(こっちがメイン)とかを描いたギャグ漫画ですね。
アニメ化もされてました。2期やってたので結構な人気作のはず。僕も観てました。
で、今作はどうやら連載終了後にクラウドファンディングで資金を集めて出版した同人誌的なものらしいです。そのへんの事情は全然知らなかったので本屋で見かけたとき目ン玉飛び出るかと思った。
内容としてはおおよそいつもどおりのサンレッドでしたね。サンレッド読んだことある、またはアニメ観たことある人ならわかると思います。ほっこりします。
ただ、最後に「天体戦士サンレッド もうひとつの最終回」とかいう次巻予告があって、それがまたいつもとは違って少年漫画的にめっちゃ面白そうだったので、本当に次巻出るなら期待なんですけど……期待していいんですか!?
おわり
というわけで今月はここまで。
本当は百合姫の感想記事とかも書きたいんですがなかなか時間が取れない……