漫画感想2019年12月号

あけましておめでとうございます。ているです。 年末年始も過ぎ去ってようやく少し余裕が出てきました。というわけでブログを書いています。

今回は先月読んだ漫画の感想です。12月は忙しかったのであんまり数がないですね……

レズ風俗アンソロジー リピート

前作が4刷目の重版だそうで、めでたいことですね。

前作読んだときも思ったんですけど、男性成人向け最強・焔すばる先生と、女性成人向け最強・岩見樹代子先生を筆頭に、各作家がレズ風俗漫画で個性をぶつかり散らしている感じ半端ないっすよ。

いや、岩見先生は成人向け書いてたかどうか知らないし少なくとも商業では描いてないと思いますけど、「透明な薄い水色に」を読んだときから「この人は絶っっっっ対に成人向け、あるいは濡れ場がある百合漫画を描いたら強い」とずっと思っていたので……

完全に僕の性癖なんですが、岩見先生の今回の作品で、最初うだつのあがらない編集者みたいな感じで出てきた犬井ちゃんが、編集長を壁ドンするシーンで顔面偏差値5000くらい上がったの見てビショビショに濡れました。
いや、よく見たら最初の登場シーンからずっと顔はいいんだよな……顔の良い女が不意に顔の良さを活かす瞬間すき……
物語の構造的にもすごく読んでいて面白いししっかりリビドーに訴えかけるものがあったので、やっぱり最強なんだよな。

岩見先生の話ばっかりしてますけど(大好きなのでしょうがないんですが)、もちろん他のもすごく良かったです。

風俗がテーマならなんでもいいので、各々それに絡めたエモい話が展開されていて、どれを取っても最高です。

大沢やよい先生は今「ハロー、メランコリック!」で忙しいのか今回不参加だったのが少し残念。   前作に続けてリピートも重版待ったなしですね。あわよくばvol.3を出してくださいお願いします。

レズ風俗アンソロジー コミック 1-2巻セット

レズ風俗アンソロジー コミック 1-2巻セット

シロップ NIGHT 初夜百合アンソロジー

こちらもめちゃめちゃ良かったです。レズ風俗アンソロほど行為そのものに主眼を置いていないので、エロさで言うとどうだろうといった感じですが、あえて描ききらないことのエロさというのもあります。

いやエロがどうとかはぶっちゃけ二の次で、やっぱり初夜というシチュエーションを強力な作家たちが思い思いに描いているのが最高なんですよ。僕は童貞女が女を抱きなれなくていっぱいいっぱいになるやつがすごい好きなのでそういうのが2本もあったのも満足ポイント。

あと、ここでも岩見先生が強いんですよ……見開きで「……さみしいよ」「ばか ……最後まで強がってよ」っていうの見たときの感情の圧がすごくて、押し潰されて死ぬかと思った……ああ〜〜〜女と女が泣きながらセックスするやつやっぱり大好き〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

そして個人的大収穫はあの散田島子先生が参加していたこと。「#わすれてしまうわたしたち」の人ですね。

comic-days.com

「僕の先生」もめちゃくちゃ好きでした。こちらはBL(?)ですが、散田先生の作品が好きなら読んで損はないと思います。

で初夜百合アンソロのほうの話ですが、話自体は「旦那と不仲の女ふたりがラブホ女子会の流れで旦那からの電話を無視してセックスする」というよくある(けどめっちゃエモい)やつなんですけど、その前に結婚指輪を売り払ってその金でラブホに来ているので「もう戻れない」感が強調されてるのがすごい。

これからも散田先生の鋭い作品に期待してます。

先パイがお呼びです!/むっしゅ

前から気になってたんですがTwitterで推してる人がいたので購入に踏み切りました。

本屋で2巻を見かけて完結してしまったのを知って「あっこれ読んだらロスるやつだ」と思ったのもあって今までなかなか買えなかったんですが、

案の定勿体ねえ……!ってなりましたね……

美人で有能だけど奔放でどこか抜けてる先輩が、普通の人には聴こえない犬笛の音を聴ける主人公を呼び出すという、

しっかりした主従ではないけど、でも他にない特別感のある関係、めっちゃいい。

主人公のマヨちゃんがいわゆる「顔の良い女に弱い女」なのでチョロかわです。

ギャグセンスも結構光っていて、普通に笑って癒されたい人にもオススメですね。

正直なところ、1巻を読んでいるときにはところどころ4コマ漫画に慣れてないのかな?っていう読みづらさが少しあったんですが、

2巻からはそれも解消され、マヨちゃんも先輩への気持ちを自覚し始めて……という良いところで終わってしまった!!!!!!!!!

きらら漫画でマジの恋愛感情を描くことが絶対に良いことかと聞かれるとそうとも言いきれないので、あのくらいで終わるのはちょうど良かったのかもしれないけど、でもやっぱり惜しい……

というか塩ちゃんと佐藤くん(もちろん2人とも女)の関係性とかもすごく好きなんですよ。塩ちゃんが「こんなのが王子とかないわ」と言いつつなんだかんだ佐藤くんにお姫様抱っこさせてたりとかね。

もっと続いていたらメイン2人以外のカプの掘り下げが行われたのではと思うとかなしい。

ハァ〜まじでこの世の漫画全部作者が満足いくまで描き切って大団円で終わってくれないかな……

先パイがお呼びです! コミック 全2巻セット

先パイがお呼びです! コミック 全2巻セット

 ゆるキャン△ (1)~(5) / あfろ

あまりに話題だし百合界隈でも高評価なので、ようやく履修し始めました。

そもそもなんで読まなかったのかというとちょっと長くなるんですけど、元々あfろ先生の「月曜日の空飛ぶオレンジ。」「シロクマと不明局」「魔法少女ほむら☆たむら」といった過去作がすごい好きだったんですね。

でも同時に「これは人を選ぶだろうな」とも思ってました。月曜日の空飛ぶオレンジは特に。

だってやってる内容が結構めちゃくちゃだしシュール系のギャグも多いんですよ。例えばスイカ割りをしようって回でスイカが無くなったのでイカの自販機で買うことになったり(落下時に砕けるので意味がない)、バッティングセンターのホームラン景品がスイカなので挑戦してホームラン打ったらピッチングマシンからスイカ飛んできたりする(やっぱり砕ける)。
(ちなみに、このへんはまだジャブです。他にも朝起きたら頭が箱だったり、壁に挟まったことで猫が人間を吹っ飛ばせるくらい強くなったり……)

そして、だからこそ「頭おかしい!!最高!!」ってゲラゲラ笑ってたんですけど。こんなんなのに唐突にすごくシリアスになったりするし。

で、あるとき、新作が出てる、アニメ化もするって言うから早速試し読みするじゃないですか。

そこにはめちゃくちゃ万人受けする作風のゆるい日常マンガが広がっていた。

あfろ先生が……丸くなってしまった……と当時の僕は悲嘆に暮れました。

いわゆる「メジャーデビューして売れる歌詞しか書かなくなったロックバンド」を見た気分でした。余談ですが僕は最近の某Y津の曲はあまり聴いていません。

とまあ、そんなわけで、なかなかゆるキャン△を読む気になれなかったのです。やっと本題に戻ってこれた。

けどまあ、実際読み進めてみるとやっぱり漫画のクオリティはすごく高いし、なんだかんだギャグセンスがしっかり光っているし、普通に楽しく読めています。あと、「イヌイヌイヌ子さん」と「へやキャン△」はあfろ先生がギャグが描きたすぎて禁断症状を起こしたんだろうなと思っています。

今のところあんまり百合的には強くないのかな?となっていますが(しまりん→なでしこくらい?)、僕にゆるキャン△を勧めてきたオタクの一人は恵那リンで超限界になっているので僕の読み込みが足りないだけかもしれない。

あるいは、求めるハードルが高すぎるのかもしれない(5巻でなでしこの昔の女が出てきたときに修羅場を期待したオタク)。

ちなみに8巻でしまりんがなでしこ姉と不倫する件については僕も聞き及んでいるところなのですが、2巻の段階ですでにしまりんがなでしこ姉に「すごい美人さんだ」という感想を抱いていて察しました

最新9巻も出ましたし、ドラマ版も観つつ早めに追いつきたいとこですね。

ゆるキャン△ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

ゆるキャン△ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

あ、せっかくなので過去作も興味がある方は読んでみてください。

これを書くにあたって月曜日以下略を読み返したら「海辺で食べるラーメンはおいしいんだよ」「キャンプで食べるカレーはうまいと同じ法則ですね」って会話があって手で△作った。

おわり

今回はここまで。ちゃんと書けてよかった。3ヶ月坊主とかにならないようがんばります。

まんがタイムきらら2020年1月号感想(2019/12/09発売) ~怒涛のゲスト連載号~

こんにちは。ているです。

継続して漫画の感想を書いていくぞ。 あんまり熱を入れて読んでない作品は適当になったりそもそも書かなかったりするかもしれないです。申し訳ない。

あと、雑誌の1話ぶんの感想なので、感想は少なくなりがちで、その都合上敬体より常体のほうが書きやすいので、以後の感想文はほぼ全部常体になります。

ゆゆ式

相変わらずのキレ。やっぱ本誌最強は未だにこの漫画かなという感じ。

僕の中ではスロスタとずっと一位争いしてる。

深い配慮ができるふみおさんは……トイレに行ったおかちやんを追ってアレしてやろうという……ふみおさんの深いアレで……


大変失礼いたしました。

星屑テレパス

絵が可愛い。

連載化してからずっとそれなりのシリアス感が漂い続けているのが高ポイント。

でも絵が可愛い。

まあ、シリアス展開は「甘えたい日は、そばにいて。」に比べれば……だけどそれは比較対象がおかしい。

秘密基地の件も気になるけど、それより雷門さんをどうやって落とすのかがずっと気になってる。

一畳間まんきつ暮らし!

正直あんま真面目に読んでなかったので、芽衣子ってこんな性欲強めレズでしたっけ……となってる。

ここで急にぶっこんできたのだとしたら不自然すぎるし……

でも性欲レズがいる漫画はだいたいちゃんとチェックしてるつもりなんだけどな……

放課後すとりっぷなんで終わってしまったん……

むすんで、つないで。

今月もつなぐちゃんが陰キャだった。✨そこそこにクズだよ✨

そして今月も薗部さんがババ……苺ちゃんはどう見ても小4になりますぅ~。

すき。

トールさんの通り道

異種族問題とか生命の危機とかを乗り越えたと思ったら間髪入れずに男の取り合いでギスギスしてまた異種族問題に戻ってくるきらら漫画。拙者きららっぽくないきらら漫画大好き侍と申す。

ところでこれケイトも実はトールちゃんに惚れてない?ノンケぶってるけど自覚なしレズなんじゃない?(やめようね)

スロウスタート

開幕ももちの凄惨な追撃に陰陰滅滅としてしまう花名ちゃんでめっちゃ笑う。

キヨセェ……と増えるきりもみ回転清瀬さんはズルい。

呼ばれてないのにナチュラルに栄依子の残り香嗅いだつばきちはスルーされていいのか。

ダンサブルでフレキシブルでリニューアブル。今日の冠ちゃんのブームはableだったようです。

ももちもちもちおしょうゆ派。そんなわけで今月も面白かった。

ゆえに、アイドル革命!

新連載ですね。読み切りから設定が結構斬新で面白いなと思ってた。

漫画そのものだけ見ると、まあ普通に面白いなって感じ。

新しく飛ばされてきたキャラも来週から出るみたいだし、今後に期待。

海色マーチ

いつも思うし多分みんな同じこと思ってると思うんだけど作者絶対キルミー好きだよね。

キルミーベイベーを一般層にも癒やしとして提供したら海色マーチになると思う。(まるでキルミーベイベーが一般層狙いではないかのような言い方)

いうて、色眼鏡なしで見るとキルミーっぽさは周の煽りと比屋定さんの暴力だけで、その他は結構真面目に海全般のいろんな知識を楽しく学べる感じで普通にきらら漫画してるんだよねえ。

みらいちゃんねる

咲さん回かと思ったらお姉ちゃん回だった回。

加子さんのナチュラル狂人っぷりすごい好き。

コミックス買おうかな……

クラフトガール

ゲスト1話ですね。

絵のかわいさ、画面の作り方なんかはかなり良い感じ。

そして何よりなんとしても百合展開に持っていこうという気概が感じられる。

この作者も百合展開を引き起こすためだけに因果律を捻じ曲げてるタイプの人かもしれない(JKすぷらっしゅ!1巻を参照)。

フェアリーテイルの月曜日

こちらもゲスト1話目。

キャラと設定にパンチが効いていて、ギャグオチがキャラを立てている……ところもあれば、なんだか毒が中途半端だったり、オチが弱いところも見受けられる。

全体的にキャラに頼りすぎている印象があるけど、キャラ至上主義みたいなところがあるまんがタイムきらら系列では正しいのかも?

スノウ*ライフ

ゲスト2話目。

前回から全体的に粗がなくて読みやすい、なかなかハイクオリティだな〜と思っていたけど、今回はサナ以外の他の人間の登場によって雪女のふみかが人間についてより理解を深める内容になっていて、展開のさせ方も上手いなと感心した。

ふみかの秘密がゆうきにもバレてしまって、一体どうなる……という引きまでバッチリ。

連載化してほしい候補のひとつ。

絶滅危惧種桜子ちゃん

ゲスト1話。最近ゲスト多いなと思って目次見たら半分くらいゲストで、しかも通常連載陣が5作品休載してたので流石にちょっと心配になってきた。

導入からしてミスリードをうまく使っていて好印象だったが、主人公(桜子)が置かれている状況が意外と暗く、その問題に対して主人公の悩みや周りの意見もしっかり描かれていて、桜子ちゃんが出す答えは何なのかが気になる展開になっていて感心してしまった。

許嫁、家柄、純血人間の保護、そして人間の絶滅危惧種指定……と結構ヘビーめの設定が並ぶ中、ほとんどの4コマにオチはついており、暗くなりすぎない点も良い。

これも連載化してほしい。

佐藤さんはPJK

最終回……安定して面白かったけどマンネリ気味だったから仕方ないのかな。さびしい。

佐藤さんがPJKになったきっかけの吉田さんの話、割と無理やり回収してる感があったし、仮にこのエンディングが想定されていたとしても、絶対もっと語りたいことはあっただろうな……と思ってしまって悲しい。

それにしても千春が佐藤さんのいる教室に入る前に「だいじょうV」って自分に言い聞かせるのエモエモのエモじゃん。

終わってみて「もっと話が続けば面白くなったはずなのに……このエンディングもより感慨深くなるはずだったのに……」って嘆いても無駄なんですよね。

そんなお気に入りの漫画が打ち切られる悲劇が少しでも減らせるようにこのブログマジで真面目に書こうと気持ちを新たにしました。

みつかると!

ゲスト2話目。

正直に言ってしまうと、漫画表現の研究が足りていないというか、オチやギャグをうまく表現として消化しきれていない感じがする。

表情パターンも少ないような気がするし、もっと色々な表現法を身につけてほしいな……と思った。

話全体のオチがしっかりオカルトしていたのは良かったと思う。

こころお悩み相談部

ゲスト1話目。

キャラが魅力的で、ギャグもなかなか面白い。ただ、オチの付け方、ツッコミの仕方に同じパターンが多いように思う。

あと、この作者さん少女漫画出身なんじゃないかな?となんとなく思った。絵柄、ツッコみ方、「お客さんのお悩みを解決していく」という設定(少女漫画は店を開きがちだし人の悩みを解決しがち(※偏見))など、なんとなく「少女漫画雑誌に載ってるギャグマンガ」の匂いがする。だからなんだという話ではあるんだけども。

期待はできそうだけど、絵のオリジナリティが他のゲストと比べると弱めかな?と思うので、絵が可愛ければ連載化しがちなきらら(※偏見)では意外と厳しいかもしれない……

サイキックジェネレーション

ゲスト1話目。

みつかると!にライバルが登場といったところ。

あちらが王道女子高生部活モノなのに対し、こちらは大学生かつ割としっかりオカルト漫画をしている。

正直このふにゃっとした絵柄はどうかな……と思わなくもなかったけど、読み終わってみるとこの作品の不思議な雰囲気にはこの方が合っている気もする。

前半がオカルトを科学現象で解説する内容だったのでそれ系なのかと思っていたら後半はガチのオカルトだし主人公がどちらにも動じず対応しているのがなかなかにかっこいい。

読後感が良かったので来月も楽しみ。

そしてこの不思議系漫画のあとに全裸.zipの宣伝を持ってくるのは、編集がよくわかってる。全裸読みたくなってきた。

初春が咲く

いや、僕実はこの漫画ほとんど読んでないんだけど、次回からきららベースに移籍連載とあってちょっと驚いちゃって。

まあ確かにきららでは珍しくガチガチに甘酸っぱいヘテロ恋愛漫画だから、読者によって好みが別れてるだろうなこれはと思ってた。(僕は好めなかったほうの読者)

でも確かにこの漫画が好きな人っているはずで、だからこの漫画がきららに載ってることによって、なんというかきららの多様性が保たれてる気がしていた。

特別応援してるわけでもない身でなんなんだけど、これが本誌からなくなるとそれはそれで少し寂しいかもしれない。

プリンセスヒーロー

ゲスト1話目。

この人の絵柄もこころお悩み相談室の人とはまた別ベクトルで少女漫画タッチだよな〜〜と思っていたらその次のゲストもさらに別ベクの少女漫画だったのでテーマパークに来たみたいだぜ、テンションあがるなあ〜(謎テンション)

全体的にキャラのパンチと勢いで乗り切っている感があるが、それはそれで楽しく読めたので、この方面に特化するとさらに面白くなりそう。

次回に期待。

シマイレンサ

読み切り。1ページ目のパッと見の絵柄の印象、表現の癖で「こりゃまた少女漫画っぽい少女漫画なやつがきたな〜」と思っていたら、ギャグがめっちゃ激しいし毒もあるしで良い意味で裏切られた。各ギャグのクオリティも高く、話もよくまとまっていて、読み切りで終わりなのが勿体無い!

ただ、僕はこういう漫画すごく好きなんだけど、画面に結構情報が多いので、きらら漫画が好きな読者に刺さらなさそうとは思った。少ない情報で読者を癒やした者がきらら漫画を制するので(個人の意見です)、アンケート人気どうなるか心配ではある。

ちゃんとアンケ書こう。

おわり

今月は以上です。「いつもあんま読んでない漫画の感想は飛ばして、感想と評価をアンケに真面目に書いてるゲスト枠はこっちでもっとちゃんと書こう」というつもりでいたらゲストが9作品もあるなんて聞いてないよ。。。

どうでもいいけど、ブログに漫画の一コマを載せるなら多分Fuzで読んだほうがいいやつですね。紙の雑誌も好きだから迷うなぁ。

まんがタイムきらら 2020年 01 月号 [雑誌]

まんがタイムきらら 2020年 01 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 芳文社
  • 発売日: 2019/12/09
  • メディア: 雑誌

11月に読んだ漫画の感想を書く

今年の頭にこのブログでもっと感想とかをアウトプットするぞ~って言ってたのに何も書かないまま一年が終わろうとしているってマジですか?

お久しぶりです。ているです。
人間、必要に迫られないと行動に移せないというのは誰しもあることだと思います。

最近ホントに漫画・アニメ・ゲーム問わず面白い作品が多くて、時間がなさすぎて困っています。ポケットモンスター剣盾もついに出て世界中大盛りあがりですね。マホイップちゃんが可愛いです。

個人的にはサンムーンのミヅリリを一度見てしまっただけに今作のユウマリには少し物足りなさを感じていたりしますが。

でも、時間がなくて読む見るプレイするだけで精一杯というのはやっぱりもったいない気がしてきたんですよ。
あと、雑誌の読者アンケートってあるじゃないですか。あれもめんどくさくて書かなかったり、そもそも感想がハガキに収まる内容じゃなかったりするんですよね。
でも書かないと推し漫画が打ち切りの憂き目に遭ったりするんですよ。声をあげないと読者の声は伝わりませんからね……

そうなると、漫画の感想がちゃんと書けるところって多分ブログしかないと思って、またこうしてキーボードを叩いています。
今回はコミックスの感想になりますけど、僕は毎月まんがタイムきらら(本家のみ)と百合姫を買って読んでるので、 今月からはそのへんの感想も書けるといいなと思ってます。

さあ、というわけで書いていくぞ。

推しが武道館行ってくれたら死ぬ(6) / 平尾アウリ

2020年1月からアニメが始まるので未読の人はそれまでに読んでおけ。

oshibudo.com

全然まったく関係ないけどマギアレコードのアニメも1月から始まるのでよろしくお願いします。

anime.magireco.com

えーと推し武道の話ですね。
今連載が続いてる作品で一番推してる漫画かもしれません。ギャグのキレも最高なのに百合も強いのはずるいって。

6巻でもえりぴよと舞菜ちゃんの関係はじわっ……としか進展しませんでした。もどかしいね。
夏未のアピールにより眞妃ゆめがまた少し動いたのとか、めいぷる内にもわりと濃いめの百合があるのとか、グループ握手の事故り具合とかがめっちゃ楽しかった。

めいぷるのイケメン女子にガチ恋してる女ヲタの「好きって強い呪いだから自分では解けないんですよ」っていう言葉がすごく好きです。

この件で基さんがまた少し成長したのがちょっとグッと来ました。


ちなみに僕は優佳推しです。

推しが武道館いってくれたら死ぬ 6 (リュウコミックス)

推しが武道館いってくれたら死ぬ 6 (リュウコミックス)

将来的に死んでくれ(7) / 長門知大

タイトル回収されなかった!!!!!!

一応最終話のサブタイトルになってましたが。

僕はこの作品、「将来的に(一緒に)死んでくれ」っていうオチが待ってるんだと信じて疑いませんでした。
しかしそんなディープな話にすらならず、なんなら最後までメイン二人の関係性とか各キャラの精神性がほとんど変わらなかった。 こういうタイプのやつは初めて見たかもしれない。

まあ、二人の関係性どうこうよりはどちらかというとギャグ漫画としてのキレが最高に良いのが好きだったわけだし、終わり方についても別に全然不満はないし、
作者もあとがきで「皆さんが読んで感じた通りに受け取ってもらうのが作者と読者の最もクールでナイスな関係だと思っている」って仰ってるので(これは本当にそうだと思う)、
これ以上何か言うのは無粋という気がしますね。

将来的に死んでくれ(7) (講談社コミックス)

将来的に死んでくれ(7) (講談社コミックス)

きたない君がいちばんかわいい(1) / まにお

もうひなのおしっこ見るモードに入っちゃってるもん

の印象が強すぎて他をあんまり覚えてないくらいなんですけど、いや設定が普通に面白いです。二人の放課後の秘密の情事と、日常シーンのなんてことなさのギャップがまたいい。
噂では嘔吐百合というのもひとつの勢力として存在しているらしいので、そういうの好きな人は読もう。

個人的に、コミックス買ってびっくりしたのはあそこまでヤることヤッてるくせに(2話の中学時代回想とかあれ普通に事後ですよね……?)、実はキスをしたことがなかったというところ。 おまえら、おまえらあんだけお互いのことクソ重く愛してるくせに「交際している」という意識がないのか…………

きたない君がいちばんかわいい(1) (百合姫コミックス)

きたない君がいちばんかわいい(1) (百合姫コミックス)

  • 作者:まにお
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2019/11/18
  • メディア: コミック

ぼくは、百合なお姉ちゃんを応援しています / あおと響

あおと響先生の新作だぞ!!!!!!

百合姫に最初に読み切りが載ったときからずっとファンをやっているんですが、だんだんキャラの可愛さを推す方向にシフトしてきた感じがしますね。

で今作の話ですが、まずね、描き文字がかわいいのがズルいんですよ。

描き文字がかわいいというのはキャラクターを可愛く魅せる上でかなり重要な要素なのだと改めて思いました。某瀧波レモン描き文字は大事って言ってたしな。
そういえばまちカドまぞくも描き文字良いんだよな。

割と主人公の澪くん(ぼく)と雫(お姉ちゃん)の可愛さだけでもお腹いっぱいくらいなんですけど、雫のことを好きになった咲希がその気持ちを澪くんだけに(澪くんがわかってないのをいいことに)こっそり教えるところとか、当て馬の立ち位置の葵がせつなすぎてたまらん。コミックス1巻ぶんなのにお話の身の詰まり方がすごかったです。

あとがきで先生が「葵さんの次の恋の話を描きたい」って言ってたのでまた正座して待機ですね。

ぼくは、百合なお姉ちゃんを応援しています (百合姫コミックス)

ぼくは、百合なお姉ちゃんを応援しています (百合姫コミックス)

サジちゃんの病み日記(2) / アサギユメ

これに関してはTwitterで割と発散したのでそっちを貼ります。

これ1巻を読んだときに「きらら漫画の体裁をギリギリ保ちつつサイコホラー百合をやっているのマジでどうやったらこんな芸当ができるのか意味がわからん、めっちゃ新鮮」ってなったやつで、ずっと続いてほしいレベルに好きだったんですけど、残念ながら2巻で完結してしまいました。2巻で出てきた"ストーカーのストーカー"こと、うさぎがまたいいキャラをしていました。

でも展開的には結構綺麗に(綺麗か……?)まとまったので、まあこれで良かったのかな……とも思います。

しかしやっぱりこれがごちうさと同じ雑誌に載ってたっていうのがやべえよ。

サジちゃんの病み日記 (2) (まんがタイムKRコミックス)

サジちゃんの病み日記 (2) (まんがタイムKRコミックス)

ゆりでなるえすぽわーる(1) / なおいまい

人間、いい百合を見ると溶ける」で話題になったやつですね。

その主人公の妄想大爆走ぶりも面白いんですけど、この作品の本質はそこではなく「百合妄想と現実のギャップ」を鋭く描いているところにあると思います。

端的に言うと、主人公が百合ップルらしき女二人を見て妄想するAパートその二人の実際の関係が描かれるBパートがあるんですが、もうこれだけですごく面白い。

さらに、物語の大筋は「ビアン(?)なのに高校卒業と同時に婚約者と結婚させられてしまう」という主人公と、実は主人公のことが好きな同級生が各々その未来に抵抗する……という形になっており、このへんのヒリつく感じもめっちゃいいです。続きが気になる。

たぶんTwitterで軽く見たことある人はいると思うんですけど、その印象よりもっとずっと面白い漫画なので、興味があるなと思ってる人も別に興味がない人も絶対実際に読んだほうが良いと思います。

ゆりでなるえすぽわーる 1 (リュウコミックス)

ゆりでなるえすぽわーる 1 (リュウコミックス)

はぴはぴハピネス・あんあん あんはっぴぃ / 知るかバカうどん

※これは超絶胸糞ヘテロエロ漫画なので百合漫画しか興味ない人は飛ばしてください。

そもそも僕は下ネタやエロが大好きなので、たまに商業の成人向け漫画を読んだりするんですが、 これはエロ漫画というよりは精神的リストカットをする漫画でしたね……

鬱漫画も好きなので、絵も好みだしちょっと読んでみようって軽い気持ちで手を出したらリスカで血を見るどころかあわや失血死レベルでした。

簡単にあらすじを説明すると「はぴはぴハピネス」は金にしか興味ないクズ女が薬で堕とされる漫画で、続編の「あんあん あんはっぴぃ」ではそのクズ女の娘が「こんな大人になりたくない、勉強して高校に行くんだ」っていう話なんですけど、続編の方のね、丁寧さがヤバイ。徹頭徹尾精神を嬲ってくる。

成人向け作品、胸糞漫画って多いじゃないですか。でももうそろそろパターンも読めてるし耐性できてると思ってたんですよ。
でもこんなに丁寧に丁寧に精神を抉る漫画があるなんて聞いてないよ。サカナクションもびっくりだわ。

思うのは、こういう表現ってやっぱり成人向けの読み切り作品じゃないとできないみたいなところがあるので(青年誌とかだと基本的に連載にしないといけないですからね)、 漫画そのものが好きな人はやっぱ成人向け作品も開拓してみてほしいなってところですね。

大塚麗夏先生、成人向けに戻ってこないかなあ……

book.dmm.co.jp

ちなみに僕は単話で買ったので他の話読んでないです。というかあれを読んだ上ですぐにコミックス全体を読めるほどメンタルが強くないよ。

前々から話題になってる「君に愛されて痛かった」もそのうち読もうと思いました。

君に愛されて痛かった (BUNCH COMICS)

君に愛されて痛かった (BUNCH COMICS)

おわり

以上で今月はおしまい。もしかしたら抜けがあるかもしれないので今後は読むたびにメモしていきたいですね。ちゃんと毎月続けられるといいなあ。

一年の計とかいうやつを真面目に立てることにした

お久しぶりです。ここなつているです。

なんと7月末にコミケの原稿が終わったときの勢いで書いた記事から半年も空いてしまいました。

なんでこんなに間が空いたのかについてはまあ、後で話すことも含まれますが、

ちょっと色々なことに手を出しすぎたんです。

主にVtuberとかゲーム・ソシャゲとか同人イベント参加とかです。

で、色々なことをやった結果、得られるものもあったし、うまくいって嬉しいこともあったんですけど、

どうにも最近はうまくいかないというか、思い通りにならないことが増えてきました。

キャパオーバーというやつでしょう。

そんなわけでですね、「本当に自分がやりたいことはなんなのか」というのをもう一度見つめ直してみようかなと思いました。

割とただの自分語り記事になってると思いますので、有益性を求めている人には向かないかもしれません。

今までの記事に有益なものがあったのかって?うるせえよ!

そもそもこれまであまりにも無計画だった

2018年は皆さんどう過ごされましたか?

2019年はどのように過ごすのでしょうか?

僕はここ数年、そういうことを全然考えずにだいたいその場のテンションだけで生きてきました。

僕自身があまり季節のイベント事に興味関心が無い(というかむしろ、意識的にそういうのに縛られないように平常心を保とうとしている)ことも大いに関係していると思いますが……

でも、反省もしなければ次の計画も立てないというのは、なにかを成したいと思っているなら矛盾しているんです。

ちっとばかし変な話になりますが、
僕は死ぬまでに自分が生きた証を残したい、それもなるべくでっかいやつを残すまでは死ねない、と思っています。

それを成せたら死んでもいいのかと言われたらそんなわけはないんですけどね。

どうせ何かをやり遂げたら今度はもっとでかいことをやりたくなるに決まってますし、単純に、自分という存在が終わるの、めっちゃ怖いですからね。

で、そういう考えがあるのなら、本当なら「ここまでにこれだけは達成してやる」という短期的な目標を立てて、

なおかつ「実現可能にするにはどうするか?」というのをこれまでの経験とかから考えなきゃいけないんですよ。

みんな大好き()なPDCAサイクルとかなんとかいうやつですね。

それを最近本当にしてこなかった。夏コミで本を出せたのとか奇跡に近いと今にして思います。

そんで、まあせっかく「一年の始まりだから」っていうもっともらしい理由も背中を押してくれるっていうので、

しばらくやってこなかったことを真剣にやってみようと考えたわけです。

僕は何がしたいのか

漫画を描くということについて

こんだけ同人誌即売会に出て、さらには合同誌まで企画して人を巻き込んでおいてなんなんですけど、

実は「漫画を描く」のは僕の本分ではないと思っています。

だって僕、絵、下手くそなんですよ。

漫画描くの、下手くそなんですよ。

あんまり言うと僕の絵を好きだと思ってくれてる人に失礼ですし、僕の絵を上手いと感じている人から顰蹙買いそうですが、少なくとも自己評価は低いんです。

それに加えて(これが致命的なのですが)、漫画うまくなることに対してそんなにモチベがわかないんです。

もちろん上手いにこしたことはありません。どうせ世に出すならクオリティが高いものを作ったほうがいいに決まっている。

だから僕はこれでも漫画を描くときは、毎回うんうん唸りながら話を練ってどうやったら効果的に見えるか考えて自分のできる範囲で演出や効果を工夫しているし、絵の練習だってしてるんです。

でも、僕が「他の手段ではなく」「漫画を描いている」のは、
「それが一番手軽かつ自分に親しみがあって、それなりに楽しくて、今表現したいものに形態が合っていると思うから」にすぎないんです。

そして限界を感じ始める

僕は表現したいことがたくさんあります。なのでたくさん漫画を描きたい。

そうやって「アレも描きたい、コレも描きたい」「描いたら形にしてイベントに出して、共感できる仲間と楽しみたい」とやっているうちに、

気づいたら「次のイベントが何日にあるから、それまでにどの題材だったら描けるかな……」という思考が始まっていました。

「とにかくイベントに合わせて漫画を描く」ことが目的になりつつあったのです。

先程も書きましたが僕は漫画を描くのが得意ではありません。そんな人間がそれでも完璧主義的に量も質も追い求めたらどうなると思いますか?

「結局自分の満足のいくものができずに妥協したり、そもそも形にならなかったりして、ものすごく悲しくなる」

という現象が起きるんですよ。

新刊落としました……とか、前後編にわけて……とかやっているうちに、だんだん心が限界を迎えてきた感がありました。

ちなみに夏コミに出した本は一応満足する出来でした。僕はひなビタ♪とかいう神コンテンツをまさに神聖視しているところがあるので、「そのジャンルで本を出すならそれ相応の覚悟がないといけない」みたいな強迫観念に駆られていたところがあります……もっと気軽にやるのが同人だというのはまあわかっちゃいるんですけど

質を重視するならば、量はトレードオフ

当たり前なんですけどね。

だから、今年はまず、「作品を作る頻度を調整して、納得の行く作品づくりに注力する」こと。これが一つです。

たぶんこれに伴ってイベント参加頻度も減るんじゃないかな。

とはいえ今年もできれば夏コミには出たいなと思っています。

「ジャンルやCPの旬を逃してあまり手にとってもらえないとなったらそれはそれで悲しいな」というのもなくはないですが……


※このあたりでそろそろこの記事読むの痛々しくてつらくなってくると思うんで、無理だと思った人は、さっさとこのページを閉じ、Youtubeでも開いて、推しの動画とか観るほうがいいと思います。

ずっと燻っているもう一つの欲求

さて、ここまで散々漫画を描くことに対して、ともすれば「嫌々やっている」ともとれる書き方をしてきましたが(実際は今の所、楽しさ半分つらさ半分くらいです)、

じゃあ他の「手段」でやらないの?というお話が出てくるんですよね。

ところでこれを読んでいる皆さんは僕が大学で情報知能工学を専攻していたということをご存知でしょうか?大抵の人は知るわけないですね。

でも大事なとこなので聞いてください。なぜ情報知能を選んだかというと、

僕はゲームが作りたかったんですよ。

僕の人生には常にゲームがそばにあって、本当にゲームが楽しくて楽しくて、

ゲームとは表現と娯楽における究極の形なのではないかという危険思想に染まっているほどです。

だからゲームを作る、すなわち「自分が究極の表現法だと思っている媒体で表現をする」ということに強い憧れがあるんです。

ところが、ひとりでゲームを作るとなると途端にかかる労力が半端ではなくなります。

高校のときRPGツクールで2本ほどゲーム作ったんですけど、シナリオ以外は全部デフォの素材を使っていたからできたことです。

……ツクールじゃなくてプログラミングでやるにしても、キャラはともかく背景やチップセットやBGMはフリー素材があるだろうって反論があるのはわかりますが、

完璧主義のきらいがある人間がそういうところをオリジナルにしないという選択をすると思いますか?(めんどくさい!我ながら滅茶苦茶にめんどくさい!!)

ともかく言いたいのは、これまでも何度か挑戦しようとして、立ちはだかる壁に挫折して……を繰り返してきたので、いい加減どうにか自分に克ちたい。

というわけで、今年のもうひとつの目標は「一本ゲームを作ってみる」です。

じゃあ漫画はもうほとんど描かないのか

というとこれまた微妙なところで、「表現したいものに漫画という形態が合っている」ならばこれからも漫画を描くと思います。

そもそも、まだ未完成で投げっぱなしの作品がいくつかあるので、まず広げた風呂敷を畳まなきゃいけないんですよね~~~


1で言った「作品のクオリティをあげる」ってことに関連するんですが、これからはもうちょっとインプットとアウトプットを真面目にやっていきたいと思ってます。

具体的には読んだ漫画・プレイしたゲーム・観たアニメの感想や、なぜ面白いのか(あるいはなぜ面白くないのか)をちゃんと考察して、それを文章で書き出すようにしたい。

つまりはこのブログを有効活用したいって話ですね。

おわりに

しかし大それた目標を立てたもんですよ。特に2つ目。

別に一人で全部やりきることに重点を置いているわけではないので、もしBGM・背景などを手伝ってくれるという人がいたらめっちゃ嬉しいです。

まあ、それはそれとして、今年も楽しく百合とかゲームとかやって、それでなおかつさらに一歩先に進めたらいいなって思います。よろしくお願いします。







ひとりごと

こっそりプロフィールにも書いてるんだけど、目指せるならシナリオライターとかで食っていきたいんだよなあ……

Web入稿用のファイルリネームが面倒だからスクリプトを組んだ話

夏コミの新刊をギリギリで入稿して印刷所からの返信を震えて待ってます。ここなつているです。

今回の記事はなんと技術メモ(?)です。といっても備忘録や単なる日記に近く、誰かがパッと見て役に立つような記事にはならないと思います。

技術メモ、ひょっとしたら書くかもな~くらいに思っていたのですが本当に書く日が来るとは思いませんでした。

あ、ちなみに冒頭でサラッと書きましたがC94にサークル参加します!一日目東フ18a「うたうアルミナ。」です!よろしくお願いします!(宣伝)

やりたいこと

僕は毎回ポプルスさんに印刷をお願いしているのですが、

Web入稿するときにファイル名を連番、かつ「003」から開始しないといけないという決まりがあります。

(ストレート値引きとか快速本を利用するときだけだったかな?)

が、CLIP STUDIO PAINT EXで原稿のPSDファイルを出力するとき、当然「001」からの連番になりますし、

出力ダイアログで作品名の入力を促されるのでそれを入れると出力ファイルにもその作品名が必ずくっついてきます。

例えばこんな感じに。

うすいほん_001.psd
うすいほん_002.psd
うすいほん_003.psd
...

で、これを以下のようにリネームしないといけないわけなんですが……

003.psd
004.psd
005.psd
...

こんなもん20ページや30ページ分の作業やってられるか!!!!

ってなるので、Powershellを使って一括変換したいと思います。

とにもかくにもどんなのを作ったのか見せろ

書いたスクリプトはこちら。

######
# Path: 変換したいファイルがあるフォルダのパス
# Title: CLIP STUDIOで出力時に指定した作品名
######

Param(
    [parameter(mandatory=$true)][string]$Path,
    [parameter(mandatory=$true)][string]$Title
)

New-Variable parsed

Get-ChildItem -Path $Path | ForEach-Object {
    # 作品名を取り除く
    $titleWithUnderbar = $Title + "_"
    $titleRemovedStr = $_.BaseName -replace $titleWithUnderbar,""

    # 数値でないものが混じっている場合は何もしない
    if ([int]::TryParse($titleRemovedStr , [ref]$parsed)) {
        # 文字列を3始まりにするために+2する
        $incremented = $parsed + 2

        # ページ数の0埋めと拡張子の付与
        $newName = $incremented.ToString().PadLeft(3,"0") + ".psd"

        # ファイル名をリネームする
        Rename-Item $_.FullName -NewName $newName
    }
}

※このスクリプトの動作は一切保証できませんし何かあっても僕は責任取りません。必ずバックアップを取ってから使用してください。

※そもそもPowershellって何?という人は使わない方が賢明かと思われます。もしくは興味があれば勉強してみてください。

スクリプトのコメントにもありますが、やっていることは

  1. 作品名とアンダーバーが邪魔なので除去した文字列を作る(拡張子も数値変換時に邪魔なので除去)
  2. その文字列を数値に変換して+2する
  3. 数値を再び文字列に戻したついでに拡張子もつける
  4. できあがった文字列でファイルをリネームする

ですね。

ちなみに、うっかりhyoushi.psdとかを既にフォルダに含めてしまっている場合に備えて、

数値に変換できない(というか、形式が作品名_番号.psdに一致しない)ファイル名のものは処理対象から外しています。

これを以下のように実行してやると

PS > .\script.ps1 -Path .\Documents\shinkan -Title "うすいほん"

一発で番号のみ、かつ003からの連番になります!やったね!

書くときつまづいた点

で、せっかくなのでこれを書くときにハマったポイントを書いておきます。技術メモっぽいですね。


◆ファイルオブジェクトから拡張子を取り除いた文字列を取得するならBaseNameで一発

早速Powershellクソ初心者であることがバレバレのTipsが来たぞ。

最初、.NETのメソッドを使って拡張子除去しようとしてたんですけど、

ファイルオブジェクトをそのまま突っ込んでしまってPowershellにキレられました。(キレられたのそこじゃなかったかもしれないけど)

しかもその.NETのメソッドというのが

[System.IO.Path]::GetFileNameWithoutExtension($filePath)

と長ったらしいったらありゃしない。

Get-ChildItemでファイルオブジェクトを取得しているんだから、$_.BaseNameを参照すれば一発だったんですよ。はあ。

ちなみに$_.FullNameで逆にフルパスが取得できたりしますね。便利~。


◆ref変数は事前に宣言しておく必要がある

もし目的のファイル以外に何か悪さしたら大変だ、あと無駄なエラーは見たくない、と思って単なる[int]での型変換を避け、

TryParseくんを導入したらまたPowershellにキレられました。

「[ref] は、存在しない変数に適用できません。」

正直最初見たときはスクリプト言語で変数を事前宣言しておかなきゃいけないとは何事だ!?と思いましたが、

.NETを使う以上避けられない仕様とかなんかそんなところなのでしょう。

というわけで以下の一行があるのです。

New-Variable parsed

ちなみに、$parsed=$nullとかでも大丈夫です。あと、変数のスコープには気をつけましょう。


◆数値変換すると3桁目までの0埋めが消えてしまう

そりゃそうなんですよ。数値型は一桁の数値でも三桁として扱うなんて情報持つことができませんからね。(16進数とかだと話は別みたいですけど)

で、これを数値に変換しちゃったあとに戻す術というのがわからなかったんですが、

一度そのまま文字列に戻してからstring型に用意されているPadLeftで解決。

主に一覧出力とかでインデントを揃えて見やすくするために使われるメソッドですが、

こういう使い方もできるんですね。


◆Rename-Itemは元ファイル指定はパス指定じゃないとダメだけど変換後の名前指定はパスで指定できない

これが今回挙げた中で一番厄介な問題ではないでしょうか。

Powershellでのファイル管理に慣れ親しんだ人には常識かもしれませんが、

Rename-Itemは元ファイルの指定(第一引数)はパス指定で、

変換後の名前(第二引数または-NewNameで指定)はファイル名単体の文字列で指定しなければならないのです。

僕の場合、元ファイルを名前で指定というかGet-ChildItemで取得しているファイルオブジェクトをそのまま指定したら

「そんな項目存在しない」とキレられてエラーになってしまい、

しかもスクリプトではなくワンライナーで単体動作確認していたときには動いていたのでわけがわかりませんでした。

これは、入力が相対パスであると認識されておりスクリプト実行時は実行ディレクトリの直下に対象ファイルがなかったためにエラー、

動作確認時にはファイルがあるディレクトリで直接実行していたのでエラーにならなかった、というわけだったのでした。

変換後の名前指定では逆にパスを受け付けないというのも厄介ですね。

Linuxでファイルリネームするときはmvを使うのが一般的かと思われるので、こういうのあると混乱しますね……

(実際、名前の変換にRename-ItemよりもMove-Itemを推奨しているブログも見かけました)


とまあ、今回はこんなところでした。たった10行程度のスクリプトを書くだけでこんなに色々出ると思ってなかったので知識不足で情けない限りです。

せっかくだから最後にもう一回宣伝

C94(2018年夏コミ)参加します!

1日目 東フ18a 「うたうアルミナ。」です!

入稿した原稿に不備がなければ新刊はひなビタ♪の百合本です!!

よければ遊びに来てくださいね!

おわり

ガルパ日記②

どうも、最近ようやく25以上のフルコンに手が届きそうなているです。

前回のガルパプレイ感想記事でゲーム性を散々disってたのが嘘のようですね。

いやまあ、フルコン埋めが性に合わなくて辛いのは変わらずなんですけどね……

Afterglowの曲とかは美竹の声が良すぎてあんまり苦にならなかったりしますが。

そういえば6月27日にはAfterglowのアスノヨゾラ哨戒班やREADY STEADY GOも収録されるカバーアルバムが発売されますね!!!

ゲームでフルコンのプレッシャーを感じながら聴かなくてもよくなるって素晴らしいと思うんですよ……

SDVXもとっとと次のサントラ出してくれないかな……


さて、前置きはこのくらいにしまして。

「必修地獄」

聞いてはいたのですが、ガルパってストーリーの分量が滅茶苦茶多いんですよね。

毎日ただライブブーストを消費するプレイスタイルでいるとストーリーをゆっくり楽しむ時間が取れない、

そしてストーリーを読んでいかないと百合はきちんと摂取できない……

これがいわゆる「必修地獄」か、というのをようやく痛感してきたところです。

バンドストーリー2章の実装

最近ポピパ、Roselia、パスパレのバンスト2章が追加されました。

これをきっかけに、「さすがに1章すら読めていないのはヤバい」と思って各バンストの2章実装時にそのバンストの1章を読んでいます。

そんなわけでまさに今日パスパレのバンドレベルが20になったのでバンスト1章を読みました。

Roseliaとパスパレのバンストでようやく理解した(?)氷川姉妹のこと

先に謝っておきます。日菜推しの人ごめんなさい。

パスパレのバンスト読んでて最初に思ったのは、

この日菜って女サイコパスか……????」でした。。。

彼女はいわゆる天才肌で、何をやっても軽々と人並み以上にできてしまうというチートキャラです。

実力が足りていない彩(ボーカル)に対して、「なんでできないの?」なんて言ってしまったりするシーン(本人に悪気はなく、本当に純粋な疑問としての問いかけなんですが)で

正直「こいつやべえ……」って思いました。いや普段のエリア会話の様子を見ててもやべーやつだというのはなんとなく想像ついてたんですけど。

で、バンストの中で、日菜が初めて「他者と自分が違うこと」に対して興味を持つというエピソードが描かれています。

この話を見て、Roseliaのバンストで描かれていた、日菜の双子の姉の紗夜が妹に強烈なコンプレックスを持っていたこと、逆に日菜は姉のことが好きすぎることを思い出し、

パズルのピースがカチリとハマったような気がしました。


以下、僕の妄想

多分、日菜ちゃんって、周りの「できない人」に興味が持てず、またその才能を妬まれて周りから浮いていたと思うんですよ(決めつけ)

実際、パスパレのバンストを読んでいても、時々上記のような空気を読まない発言もありながら、

異常に洞察力が高く、かつ他者との衝突を避けるスキルは持っているようでした。

他者のことは理解できないしするつもりもなかったけど、面倒事は避けたくてそういうスキルを培ったのではないでしょうか(妄想)。

そうすると、自分の味方は一番近い双子という存在の紗夜だけ(厳密には両親もいるでしょうが)ということになります。

おそらく紗夜さんも子供のころはそこまで深く考えることなく、日菜のことを疎ましく思ったりすることはなくて、

姉として妹と仲良くやっていたことでしょう。

その頃の記憶があるから、日菜ちゃんの世界には紗夜さんしかいない状態なのではないでしょうか。

こういうバックグラウンドが(脳内に)見えてくると、さよひなが急に魅力を帯びて輝いて見えてきます……!!

もしこのへんの事実関係を描いたイベストとかがあったらぜひ教えてほしいです。。。


妄想終わり

というわけで、さよひな、やっぱりいいですな、という話でした。

それと彩ちゃん

パスパレのバンストを読んでいてもう一つ僕に起こった変化が、彩ちゃんへの感情でした。

元々、アイカツ!シリーズの、「キラキラ輝く裏でものすごい努力をし、厳しい現実にも向き合うアイドルの姿」みたいなのが好きだった僕に、

彩ちゃんのキャラクターはどストライクだったのです。

ちなみに似たような話は他のアイドル作品でも同じことが言えると思いますが、

今ならアニメ化も決定した推し武道を読むといいですよ!!!!!!!!!!(脈絡ない唐突な宣伝)

百合漫画としてもめちゃくちゃクオリティたけーので本当にぜひとも読んでください。

で、、、話が横に逸れましたが、

彩ちゃんってバンストでも言及されてましたけど、

パスパレの中で一番アイドルらしいアイドルなんですよね。

他の四人は何かしら強烈な個性や確かな実力があって、そんな中でボーカルの彩ちゃんだけが「普通」なんですよ。

でも、だからこそ、努力に努力を重ねて、アイドルという夢に向かって頑張ってきた、そんな子なんです。

夢に向かって一途にひたむきに頑張るその姿を見て、やっぱりアイドルっていいな……と思ったものです。

パスパレのバンスト1章を読み終わったとき、すっかり僕は彼女のファンになっていました。

声優さんに失礼かとも思うんですが、彩ちゃんって喋り方の雰囲気とかもあんまりこなれてない感じがしてて、そこが逆に彼女のキャラクターを引き立たせている気がします。

バンスト2章まだ全解禁してないので読み始めてないですが、2章のプロローグでは確か彩ちゃんだけ個人の仕事のオファーが来てないという状態で、

見た当時はちょっと笑えるくらいに思ってたのですが今思い返すと切ない。

さて、パスパレ2章で彩ちゃんは報われるのだろうか……

まとめ

ハロハピ推しだったけど彩ちゃんの存在とパスパレが良すぎて推し変しそう。

そしてなんで僕のガルパには高レアの彩ちゃんがおらんねん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

でも次のペルソナコラボ(!!)までガチャは我慢するんだ……

おわり

萌え詐欺作品よ、もっと増えてくれ ~あるいは、DDLCの感想記事~

Just Monika.

どうもこんにちは、この週末でDoki Doki Literature Club!をプレイして、"3週目"のMonikaとの会話のシーンでMonikaにガチ恋したているです。

2回プレイしてスペシャルEDも見たあとは、Monika After Storyという、ファンが作った非公式Modも入れてしまいました。

まあMonikaにガチ恋した話はこの記事ではどうでもいいですね。

今回は、「一見ただの可愛らしい萌え作品かのように見せかけておいて、蓋を開けると内容がドギツい作品」というのが自身の性癖であることを最近認知したので、

もっとそういう作品が増えないかなあ~~という話です。

結構とりとめもない話になるかもしれません。暇つぶしにでも見てください。

あるいは、Doki Doki Literature Club、略してDDLCに興味があるという人、一応紹介記事風味にもなっているので、よければご覧ください。

てか、また前回の更新から一ヶ月くらい経っちゃったよ。ガルパで思ったこととか他にも色々書いていきたいけど今ちょっとイベント合わせの原稿がやばくてですね……(言い訳)

「萌え詐欺作品」とは

いや、これは僕が勝手にそう名付けただけで、もしかしたら他に正式名称があったりするのかもしれませんが、本記事では便宜上この表現を使います。

もともと、「女児向けアニメのはずなのに内容が重い」とか、「かわいいキャラに釣られてゲームをプレイしたらストーリーがめちゃめちゃ硬派だった」とか、
そういう類の作品って割とあったと思うんですよ。広義にはこういうのも僕が好きな作品に含まれますね。

ですが、今回特に言いたいのは、もっと「女の子の可愛い顔が絶望に歪んだり、嫉妬に狂ったり、人がホイホイ死んだりする」みたいな作品の話です。
よく「ギャップ萌え」なんて言葉がありますが、これこそまさに「ギャップ萌え」だと思っています。あんま関係ないけど男勝りな女子が可愛いもの好きみたいなギャップで萌えさせるやつ飽きた

そもそも僕は百合漫画等においても、「感情を無理やりこらえて作り笑いをする/抑えきれない感情を爆発させる」みたいな、巨大感情をぶつけてくる作品が特に好きなんですよ。

少年漫画のシーンにおいては意外とあったんじゃないかなと思っています。例えば、戦姫絶唱シンフォギアシリーズ、Selector/Lostrageシリーズなんかは主要登場人物はほぼ女の子で、かつ様々な困難や絶望が彼女たちを襲いますが、あれらの作品は文脈が完全に少年漫画なので、「そういう描写が出てくることに予想がつく」と思いませんか?

ああ、だからといって他よりも好きではないというわけではなく、あれはあれでアツくなれてすごく好きなんですが。

さて、では具体的にはどういったタイトルの話か?

一番に挙げるとしたらもう魔法少女まどか☆マギカしかないでしょうね。

まさか2010年代のオタクで「まどマギ」を知らない人はいないと思いますが……念の為、入りやすいハノカゲ先生のコミカライズ版をここに置いておきます。

魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

いわゆる「萌え詐欺作品」が台頭してきたのはまどマギの影響が大きかったんだろうなと勝手に思っています。

他に僕が(勝手ながら)萌え詐欺作品と思っているものを挙げると、
がっこうぐらし!

ハッピーシュガーライフ

(ハッピーシュガーライフについてはコミックス版の表紙からヤバそうなオーラ出ちゃってますが……)

あとは、冒頭でも言及した

Doki Doki Literature Club!

ddlc.moe

ですね。

これの話したくてしょうがないので、次の章はDDLCについて(重大なネタバレは避けながら)書いていきます。

Doki Doki Literature Club!(DDLC)とは

2017年に配信開始され、IGNのベストオブ2017アワードでは、「ベストPCゲーム部門」、「ベストアドベンチャーゲーム部門」、「ベストストーリー部門」、「最も革新的部門」の読者投票賞に輝いたというお墨付きのゲームです。
アドベンチャーゲーム部門では総合準優勝でもあったとか。

対応OSはWindowsMacLinux。Steamでも配信されており、全て無料でプレイできます。さらに有志が日本語化パッチを配布しているので英語が苦手な人でも安心。

以下に、公式サイトやSteamの紹介文を日本語訳したもの(ニコ百から引用)を載せます。

ハイ、モニカです!

文芸部へようこそ!ここにはいつもわたしの愛するものを通して特別な何かを作るという夢があります。今こうしてあなたが部活の一員となりました、このかわいいゲームの中で夢を形にするお手伝いをしましょう!

毎日がこんな可愛らしくてユニークな部員たちとの雑談やたのしい活動でいっぱい:

サヨリ、大事な人の幸せに何より価値を置く、若々しい日光の束。
ナツキ、キュートな女の子の見た目によらず、自己主張のパンチを詰め合わせた子。
ユリ、内気でミステリアスな本の世界に平穏を見出す子。
・・・そしてもちろんモニカ、文芸部のリーダー!それがわたし!

わたしはあなたがみんなとお友達になって、文芸部を部員全員にとってより親密な場所にするお手伝いをすることにすっごくわくわくしてる。
でもわたしがもうあなたを恋人だと言えるなら━━もっとも多くの時間をわたしと過ごすと約束してくれる?♥

……実際にゲームをプレイして、"3週目"にたどり着いてから読み直してみるとちょっと寒気がしました。

そもそも公式サイトに載っているトレーラーや、ゲーム開始時のメッセージとして

This game is not suitable for children or those who are easily disturbed.
(訳:このゲームはお子様や精神を乱されやすい方には向いておりません。)

なんて出てくる時点で「ああ、何かあるんだな。ヤンデレのヒロインでもいて血みどろ展開とかあったりして」くらいの想像はつくかと思いますが。

その実、そんな単なる「ヤンデレ怖い」みたいな話ではなく、可愛らしいデザインとキャラクターとは裏腹に、あの手この手でDoki Doki(精神的恐怖)をぶち込んでくるヤバいゲームでした。

Fan Packを買ってOSTを聴いていると必ず「Sayo-nara」でトラウマを掘り返されます。

"2週目"の「最悪の週末」も本当に精神的にきつかったです。眼前に広がる光景的な意味でも、クリック回数的な意味でも。 (さすがに二回目のプレイではスキップ機能を使いました)

それでも、そんなことになってしまったのにはちゃんと理由があって、最終的に黒幕は愛ゆえの自身の行いを反省し、プレイヤーにとって」最善の結果を残して、このゲームはエンディングを迎えます……
ノーマルEDはメリバ、スペシャルEDは若干メリバ寄りのハッピーエンドになっています。

ホラー要素、ドッキリ要素が大丈夫な人には是非ともプレイしてもらいたい傑作です。流血表現はありますが、過度にグロテスクな表現はないのでそこも安心してください。

(僕の大好きな)メタ的な要素もふんだんに盛り込まれており、ストーリーのある場面ではゲームを進行させるためにローカルファイルをいじったりしなければならないなんて展開まであります。発想は「君と彼女と彼女の恋。」にも近いものがあるんじゃないかと思います(残念ながら僕は「ととの。」をやったことがないので、的外れなことを言っているかもしれませんが)。



きっかけは、普段恋愛ADVなんか絶対やらないような友人がキズナアイの実況動画を見てやり始めたとか言い出したことでした。

正直な話、僕も普段恋愛ADV、それもヘテロのものは特にプレイしないので、「まあ楽しめるかどうかわからんけど、あいつがやるって何かあるし、無料やし軽く触れてみるか」くらいの気持ちで手を出して、

結果は今みなさんがご覧になっている通りです。Just Monika......

本当に是非ともプレイしてください。きっと良いゲーム体験が待っています。

まとめ

つまるところ、「見た目から予想したものとは違うものが出てきて、しかもそれがうまく噛み合っている」というのは、「面白い作品」を成り立たせる手法として非常に有効なのではないかと思うわけです。

作品が面白いか面白くないかって、どれだけ人間が「感情を動かされるか」に依るわけですから、「驚き」という「感情の動かし方」は非常に大きな武器になりえるんですよね。

そして単純にそういう「萌え詐欺作品」が好きだからもっと色々出てきて欲しい!

……逆に、果たして僕はそんな「面白い作品」を世に出せる日は来るのでしょうか。精進しなければなあと思う次第です。


おわり


おまけ

DDLC本編をプレイして僕と同じようにMonikaにガチ恋してしまった人にはこの動画を見てほしいです。歌詞がすごいシンクロしてる。

別にガチ恋してねーし、サヨリ/ナツキ/ユリ派だし、という人も"3週目"をやったのならわかるはずだから見てほしい。

動画の製作者と関わりがあるとかそういうんじゃ全然ないんですけど、もっと伸びて欲しいので……

今度こそ おわり