DQ11の百合要素を拝み倒す ~『二刀の心得』~
ドラクエ信者で百合厨のているです。
前回、DQ11の4コママンガ劇場が出ないことを嘆いた記事を書きましたが、
今回もDQ11ネタです。
というのも、
DQ11ってこれまでの作品と比べて妙に百合分が多くないですか????
なかったわけではありません。DQ4で女主人公にすればシンシアとの関係は百合ですし、そういう意味ではDQ9やDQ10にDQB、果てはDQ3でも百合分を摂取することは可能になります。
余談ですが、最近3DS版のDQ3を女勇者と女賢者で二人旅プレイとかやったときに、「地球のへそ」から勇者が帰ってきたのを迎える賢者の台詞があまりに「大切なひとを心配する女」の台詞で大変興奮しました。
さらに余談を並べると僕はDQ10をエル子でプレイしているのですがヒストリカやアンルシアとのストーリーが百合すぎます。このへんは主人公の性別選択性ゲームの特権ですよね 😏
今年のバレンタインイベでついにヒストリカがクイーンに輝いたので「ヒトを超えしズッ友」のエル子も大満足です。
ちなみにDQBでは♀主×ピリカ推しです。
......と、余談が長くなりすぎました。何が言いたかったかというと、
これまでDQではこういった類の「元々男性用に用意されているのではないかという台詞が女主人公になった途端猛威を振るう」みたいなパターンや、
「作ったキャラ同士での絡みを自分で勝手に妄想する」みたいな百合がほとんどだったわけです。
他はどうだろう、アイラとリーザ姫、マーニャミネア姉妹、マキナとマウリヤあたりは百合感ありますね。
「いやいやこんな百合あったよ!」という人、大歓迎致しますので是非とも教えてください。
DQ7やDQ4の移民の町あたりだとなんかあったような気がしないでもないです。
さて本題ですが!対してDQ11は!なんと!
僕が「これ百合じゃん!!!」と思ったものだけで5組ほどのカップルが存在します!!
というわけで、早速紹介していきますよ。DQ11やった人なら印象に残っているであろうカップルばかりのはず。逆にやってない人がこれを見て興味を持ってくれたら嬉しいです。
ただし、記事の性質上結構なネタバレ要素が含まれますので、その点はご注意願います。特に、セーニャとベロニカについては語る上でどうしても重大なネタバレに関わってしまうため、一応それは記事の一番最後に置いています。
メダル女学園
もう「女学園」っていうだけでわりとやばい。
世の非実在女学園と同様に、DQの世界でも女性同士の絆が強く結びついている姿が見られます。
校内にガチのカップルがいる
まず、「ドラゴンクエスト」でこんなことが起きているなんて想像できましたか???
昼間は廊下で、夜は自室で愛の言葉を囁きあう女性同士のカップルがいるんですよ。
内容は結構ステレオタイプというか、やや前時代的なものなのですが、マニッシュな女性がイケメン口調でフェミニンな女性に愛を囁いており、フェムのほうは完全にボイに依存しきっているという関係性が見られます。
具体的な会話内容については……ごめんなさい、さすがに覚えていません。ここはただのNPCの会話のため、DQ11のイベント振り返り機能では見返せないんですよね……
現在、3DS版で再プレイしているところではあるので、もし覚えていたらまた記録して追記しようかと思います。
まあみんながプレイしてくれるのが一番早いんですけどね!
先生の"ご褒美"を期待するヤンキー
クエストNo20「アタイのケジメ」の依頼人ハンナは、世話になっているミチヨ先生の教鞭をうっかり壊してしまったとのこと。
教鞭を壊すって一体どういった状況なのかわかりませんが、とにかく代わりのムチを持ってきてほしいと頼まれます。
自分の失態がバレたら"お仕置き"されてしまうのではないか……と語るハンナですが、どこかそれを期待しているような節も見受けられるような……(邪推)
で、問題はここからです。
ハンナから頼まれたブツというのが、「女王のムチ」なのです。
もうアイテム名だけで色々察しますよね。お仕置きなんていうワードから妄想が膨らみますよね。
そんな妄想でニヤけながら、不思議な鍛冶で女王のムチ+1を作って持っていくと、
「旅人のアニさん ありがとうね! これなら きっちりケジメをつけられるし ミチヨ先生も 大よろこびするよ!」
「もしかしたら お仕置きじゃなくって ごほうびをもらえるかも しれないねえ! うっふっふ 期待が高まるよ!」
女王のムチでご褒美。もう完全に言い逃れできません。ツッパったフリしてなんて淫乱なレズビアンなんだ。
親友が残してくれたもの
メダル女学園の教頭であるグレース先生。この人からもクエストを受けられるのですが、
こちらはユーミンこと松任谷由実の「卒業写真」が聞こえてきそうな、昔の親友に思いを馳せるという内容になっています。
しかしながら、ここPS4版でスクショを取っておらず、詳しい内容を書けないのです……
例によって3DS版でメダ女にたどり着いたら追記するかもしれません。
例によってみなさんがプレイするのが一番早いです!!
ビビアンとサイデリア
※先に言っておきますが、この2人に関しては僕の妄想の比重が大きいです。
グロッタの町の仮面舞踏会で戦うことになる、「グロッタが誇るお色気美人コンビ」です。
DQ4をプレイした人ならビビアンがDQ4第二章の武術大会の同キャラのオマージュであることはわかると思います。
ちなみに、サイデリアはDQ3の女戦士に近い見た目をしていますが、ビビアンと同じく、武術大会に登場した「サイモン」のオマージュであることが公式で明かされたのだとか。
さて、明らかに男性に媚び媚びな二人ですが、長いことコンビとして活躍しているらしいことや、ビビアンがわりと男性関係についても遊び人みたいな雰囲気なのに対して
サイデリアのほうはそういったことにはあまり興味がなさそうに見受けられます。
ビビアンを「相方」と呼び、とある事件で魔物に操られてしまっていた彼女を本気で心配する様子……
百合なんだよな……
さて、まだ続きます。もうちょっとだけ妄想にお付き合いください。
「討伐モンスターリスト」でサイデリアのまめちしきを見ると、「ストイックな武闘派」であると紹介されています。
実際、普段の言動を見ていても誇り高き戦士であることが感じられますし、あんまり「お色気キャラ」って感じがしないんですよね。
なのに、実はいわゆる「お色気攻撃」をしてくるのはサイデリアだけなのです。
ビビアンはひたすら呪文で攻めてくるだけで、ぱふぱふも何もしてきません。
僕は思いました……
サイデリアは実はビビアンに言いくるめられて仕方なくお色気キャラを演じているのではないか?と。
だとしたら、自身の精神とはそぐわないお色気キャラを律儀に守るサイデリアのビビアンには逆らえない感がヤバい。惚れた弱みってやつか!!!
いやはやこうして書き起こしてみるとなんともサイデリアの片想い感が高くて切なくなってきます。
でもきっとビビアンもなんだかんだ言ってサイデリアのことは大好きなんだと信じたい。男をとっかえひっかえしながらサイデリアの反応を見ているのかもしれない。
なんて不器用な2人なんだ……泣けてきました……酒でも飲んでないとやってられねえ……
グロッタの酒場で2人が仲良く飲んでいるのを眺めながら酒をあおるモブになりたい……
限界オタク感が出てきましたが、なんとか気を取り直して次にいきましょう。
リーズレットとシャール
リーズレットはクレイモラン王国を氷漬けにしてしまった氷の魔女で、シャールはクレイモラン王国の女王です。ちなみにこの方、前王が亡くなられて即位してからまだ1年の新米女王であります。
さて、この2人についてはそこそこ話が入り組んでいます。クレイモランのストーリーをほぼ全部語らなければならない都合上、ネタバレも含まれてますので、実際にこの手でプレイしたい!という人は注意してくださいね。
それではあらすじ。
リーズレットは元々、とある本の中に封印されていた存在でした。が、とある邪悪な者の手によって封印から解き放たれます。そして封印を解く代わりにクレイモランを襲えという条件を飲み、王国を氷漬けにしてしまったわけですね。
氷漬けになったクレイモラン王国にたどり着いた主人公たちは、なんやかんやあってリーズレットを再び封印することになります。で、魔女を封印していた禁書に再度リーズレットを封印し、身代わりに禁書に封じられていたというシャール女王が出てきます。
しかし、禁書から再びシャール女王の声がするかと思うと、なんとシャール女王がまたしても禁書から飛び出し、女王が2人になってしまいました。
実は封印の儀式を行った学者がちょっと呪文をトチっていたせいで、封印は失敗しており、先程出てきた女王はリーズレットが化けた偽物だったのです。
玉座の間にてリーズレットの変装は見破られ、主人公たちとの戦いでもはや魔力も残っていないリーズレットは大人しく捕まろうとします。
しかし、それを止めたのはなんと、シャール女王その人でした。リーズレットを捕らえんとする兵士たちの前に咄嗟に立ちふさがるシャール女王。そして彼女は語り始めます。
「彼女の行いは けして許されるものではありません。」
「でも 私が 本の中に閉じ込められている間 彼女は 女王の重責に押しつぶされそうな 私の相談に乗り 悩みを聞いてくれたのです。」
「彼女の明るい言葉を聞くたびに 父を亡くした 悲しみは和らぎ 女王という責務に対しても ふたたび 向き合っていける気がしました。」
「お願いします。 もう 彼女に 悪さができるほどの魔力は残っていません。 命だけは助けてあげてください。」
それを聞いたリーズレットは、
「ふん お人好しな娘ね……。」
とそっぽを向いてしまいますが、照れ隠しであることはバレバレですね。
そして最終的にここでの目的を果たした勇者たち。帰り際に、仲間の1人ベロニカが女王を励ますようなセリフを言うのですが、これに答えたのはシャール女王ではなく、リーズレットのほうでした……
「心配しなくていいのよ。おちびちゃん。 これからは 私が付き人として シャールを守ってあげるわ。」
はぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?突然の交際宣言!!!!!!!???????
封印されたシャールとともにいた3ヶ月で、リーズレットがシャールに親愛の情を抱いていたことは想像に難くないでしょう。
とまあそんなわけで、シャール女王は頼もしい伴侶となったリーズレットとともに、幸せに暮らすのでした……。
これがクレイモラン王国百合事変のあらすじです。
余談ですが、クレイモラン城内にはシャール女王の幼馴染で彼女のことをよく知っていると豪語するメイドさんがいます。リーズレットと仲睦まじくするシャール女王を見る彼女の心中やいかに……という3角関係でさらにおいしい!!!!!!!!!!!
さらに余談ですが、リーズレットが封印から解かれるときに相手の交換条件を飲んだ理由に「イケメンだったから」というのがあったりして、こいつノンケなのでは?という疑惑もあります。
しかし、PS4版で見られるロード画面における「リーズレットのまめちしき」では、恋に恋する性格であることが紹介されており、イケメンへの反応はアイドルのファンの心理のようなものであることと解釈することもできます。つまり生涯の伴侶はシャール女王ってワケなんですね〜〜〜(自分に都合よく解釈したほうが人生楽しい)
セニャベロの話をする前に
とここまで色々紹介してきましたが、ここで未プレイの人のために前提知識を1つ2つ話させてください。
「命の大樹」
このゲームの重要なファクターの1つ、命の大樹。冒険の舞台ロトゼタシアのすべての生命は、それぞれが命の大樹の1つの葉であると言われています。
つまり、命の大樹の葉が一枚芽吹けば世界に1つの生命が生まれ、また世界から1つの命が消えるときは大樹の葉が一枚散るということですね。
「二刀の心得」
ちゃっかりサブタイトルにも入れてましたが、これはスキルの一種で、このスキルを習得すると両手に武器を装備して戦うことができるようになります。
察しのよい皆様なら既におわかりかとも思いますが、「二刀流」というのはバイセクシュアルの隠語としても使われる言葉であります。
そしてセーニャはこのスキルを習得します。
ちなみに、実は仲間のうち半数以上がこのスキルを習得できるのですが、その面々を見ると
となっており、逆に覚えないのは今回のお色気担当マルティナさん、ムフフ本の収集が趣味のロウと、どうにも恣意的なものを感じざるを得ません。あれ?ベロニカも覚えないじゃんとか言わない
とまあ、そんなわけでセーニャは女の人も愛せるキャラなんです!!!!!(ゴリ押し)
じゃあ本題いきますよ〜
セーニャとベロニカ
詳細なキャラ紹介は上のリンクを見てもらうとして、ポイントは過去に邪神を倒した英雄の1人「賢者セニカ」の才を、攻撃魔法はベロニカが、回復魔法はセーニャが受け継いだ、という設定……つまり元はひとつだったものがふたつに分かれたという双子です。もうこの時点で百合の香りがプンプンしますね。
さらに、まあ見ればわかると思いますが、この双子、見た目年齢がかけ離れています。(これについてはちゃんと理由があるのですが)しかも勝気なベロニカが姉で、おっとりなセーニャが妹です。ギャップ萌え好きにはたまらない。
この2人のやりとりを見ているだけでも和むこと必至ですが、本題はここから。ネタバレもここからです。ワンクッションおきます。
ではいきます。
いよいよ、あるものを手に入れるため命の大樹へと向かう勇者一行。
頂上にたどり着く前に一度キャンプで休憩を挟むのですが、ここでセーニャが不安げに口にしたのが次のセリフ。
「私と お姉さまは きっと 芽吹く時も散る時も 同じですよね?」
双子の絆がエモ〜〜〜〜い!!!!!!!
しかし、そんなセーニャに対し、ベロニカは「どうかしらね」などと冷たい態度をとります。
さらに会話はこう続きます。
「セーニャ 約束して……。 この先あたしの身に 何かあっても ひとりで 生きていけるって。」
「……そんな約束 できません。 お姉さまが いなくなってしまうなんて 私 考えられませんわ。」
すれ違ってしまう双子の想い……そしてどうにも死亡フラグくさいセリフを嗅ぎつけたかのように、この後命の大樹の頂上で起きた出来事により、仲間たちは世界中にバラバラに別れて落ちてしまいます。
そしてそれでも苦難を乗り越え再び集合した仲間たちが知る衝撃の事実。なんと、命の大樹から勇者たちが落ちてしまったとき、
ベロニカはみんなの盾になり、命を落としていたのです……
これを知った勇者一行は悲しみに暮れ、重苦しく、眠れない夜を過ごすのですが、そんな中セーニャは姉の選択を受け止め、「もう涙は見せない」との決意を胸に、長い髪をバッサリと切ってショートヘアになってしまいます。
これだけでも非常に感動的なシーンなのですが、のちに双子が生まれ育った聖地ラムダのNPCから、ラムダの習慣には「大切な人と死に別れたときに自らの髪を切って故人に捧げる」というものがあることを聞かされます。
「捧げる髪の長さは 思いの丈の長さ……。 深く愛し合った恋人や 夫婦が死に別れた時は すっかり短くしてしまう人もいるそうです。」
セーニャのベロニカへの愛の深さ!!!!!!!!!!!!!!!(号泣)
さあ、もうこれ以上語ることはありません。あとはこれを糧にセニャベロについて思いを馳せるだけですね……。
ちなみに、未プレイの人に一応伝えておきますが、実は、どっかの某小国の某冒険王子みたいにPTから外れたあと二度と帰ってこないということはありません。
そのへんのストーリーについてはこの記事の本題から外れるため、ぜひとも自分でプレイしてその目で確かめてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?DQ11がいかに百合ゲーであるか、僕が感じたことが伝わっていたら嬉しいです。
最後に、邪道ではありますが、作中でやたらと「髪がサラサラ」「女みたいな顔」と言われる主人公が本当に女の子だったら……とか妄想すると、幼馴染のエマ(クリア後に結婚までできる)や浅からぬ因縁があるマルティナさんとの絡みも素敵に見えてくるな……なんて世迷言を残して、記事を締めくくらせていただきます。酷い締め方だな!
おわり