人間だったら、勇者も魔王も、生きて堕ちる ~百合フリゲ楽しいよねって話~

百合厨でRPGが大好きなているです。

 

まず、タイトルこんなですけど、僕は坂口安吾氏の「堕落論」を読んだわけではないことを記しておきます。

 

この記事は、あるゲームをプレイした感想記事です。

 

みなさんは、時々、何か楽しいことがしたいのに、なんにもやる気が起きない、なんてことありませんか?

勉強ややらなきゃいけない作業が手につかず、なんとなくつまらないけれど、積んでる漫画やアニメやゲームをやる気もなぜか起きない。そんなことが僕はたまにあります。

そしてそんなとき僕は、30分~数時間くらいでプレイできるフリーゲームを漁ってプレイしてます。

新しい刺激に触れるのが楽しいのと、すぐに終わるので充足感が得やすいんですよね。

 

まあ探すにしても大抵百合ゲーを探すんですが、昨日そんな僕の目に止まったフリゲがありました。

それが「王道勇者とサブカル勇者」です。

 

www.freem.ne.jp

 

勇者がテーマのRPG、そしてサムネを見る限りどちらも女性(超重要ポイント)。

これは絶対面白いに違いない。きっと百合的にも美味しい。

 

俄然やる気が出てきたので他にやろうかな~と思って落としてたゲーム全無視してプレイを始めました。

 

 

 

 

結論から言うと、百合ゲーとかどうとか関係なくめっちゃ面白く、かつ勉強になるゲームでした。

 

どのくらい面白いかって、徹夜で2つあるED回収してそのまま今この記事を書いてるくらい、です。

 

このゲーム、メインテーマが冒頭でも書いた「堕落論の思想(?)になってるんですよね。(他にもちょこちょこヘーゲルの「法の哲学」とか出てきてますが)

ゲーム開始後いきなり堕落論の引用から始まりますし。

ただ、そこまで深く哲学的な内容を語るわけではないです。

僕がやったことあるゲームで他に哲学を題材にしているのって「素晴らしき日々」(ちなみにこれはフリゲではなく商業エロゲです)くらいしか思い当たらないんですが、少なくともアレよりずっとわかりやすい話になってます。

ぶっちゃけ、哲学に興味がなくても十分ストーリーにのめり込めると思います。

 

悔しいかな、このゲームの哲学部分や百合要素を語ろうとするとネタバレせざるを得ないので、ほとんど詳しいことは言えないんですが、

大まかにこのゲームの魅力を紹介すると

 

  • RPG的な「勇者」という概念に対する考察
  • 王道勇者のアサヒちゃんとサブカル勇者のユウちゃんの関係性ED分岐で大きく変わるので、単純に「絆」とかでは言い表せないのがミソ
  • 正しさとは何か?を考えさせられる深みのあるストーリー
  • フリゲ特有の非常に細かく仕込まれたネタ
  • フリゲ特有のゆるくてテンポの良いギャグ

 

といったところでしょうか。

メインダンジョン数は3、街の数も4で、マップ数もそこまで多くなくサクッとプレイできる割に、内容が濃いです。

しかも各種演出もなかなか凝っており、作者のこだわりやセンスが感じられます。

あとは、これ言うとネタバレにかすってしまうんですが、個人的にちょっと思ったのが「Undertale」っぽいな、というところですかね。フラグ関係と、あと魔王城の休憩ポイントの演出とかが。

 

 

まあとりあえず色々ひっくるめて感想をぶちまけるなら

アサヒちゃんとユウちゃんは自らが手に入れた平和な世界で、時に迷いながらもずっと支え合って暮らしてほしい!!!

に尽きますかね……(百合豚)

 

でも、やっぱり前提知識はあったほうがより楽しめると思うので、これからやろうという人は先に「堕落論」を読んでおくといいかもしれません。

僕も今度読んでみようかなと思ってます(思ってるだけで読まないいつものパターンな気もする)

 

堕落論Amazon検索したらいっぱい出てきてどれ置いたらいいかわからなかったので、せっかくだし(?)とっつきやすそうなアニメカバー版にしてみました。

 

堕落論 (280円文庫)

堕落論 (280円文庫)

 

 一応文庫版も。こういう本って最後に載ってる書評が良し悪しを分けるもんだと思うんですが、あいにく文学やら新書やらは普段読まなくてそういう事情に疎いため、適当に選んだ一冊です。すみません。

 

 

あとは、このゲームの作者さんの前作からのゲストキャラもちょこっと出てくるので、そちらもプレイするとかですかね。

 

ともかく、RPG好きで、ちょっと凝ったストーリーが好き、という方には是非プレイしてみてもらいたい作品でした。

 

いやあ、こんないい作品に巡り合うことがあるから百合フリゲ漁りはやっぱりやめられないですね。(別に百合に限った話ではないですが)

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

余談ですが、僕はエンディングBの条件が微妙にわからず、Bルート見るために頭から2週する羽目になったので、こっそり薄字でヒントを書いておきます。

(一応作者さんが自身の

Twitter[ まや@新作フリゲ公開しました (@maya_Cyrano_d_b) | Twitter ]で呟かれているのですが、もう少し具体的に)

  1. 王道イベントはおそらく「発生させる必要がある」?(スルーするのではなく、選択肢を出す必要がある?)
  2. エンディングAを見たことがあれば、(希望の街に行く前でも)ムーンギアのとある施設でイベントが発生する。これを消化する必要がある(※必然的に、エンディングBは2週目でしか見れない)
  3. もう一つある条件は、エンディングAを見た人なら、僕が「Undertaleっぽい」と言ったことで察せられるかと

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 

 

せっかくなので、僕がやったことあるもので名作だと思った百合フリゲを紹介しておきます。

 

彼女と彼女と私の七日

http://yuri.saiin.net/top.html

まあ、百合好きでこれ知らない人はモグリって言っていいレベルでしょうが……

「払い込めない詐欺」と言われているくらい、めちゃくちゃクオリティの高い百合ADVです。

 

ざくざくアクターズ

https://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se508809.html (DL)

http://hamusuta.blog-rpg.com/ (作者ブログ)

フリゲ好きなら知らない人はいないのでは。フリーゲームとしてはボリュームが異常に充実しているので、やるならがっつりゲームできる時間を取ることをおすすめします。

メインシナリオクリアするだけでも普通に60~100時間くらいかかります。

でも超名作だし百合ゲーとしてもとても良いので、未プレイの方は是非に……

 

王女様と薔薇の騎士

https://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se480434.html

こちらはとりあえず数時間で遊べると思います。直接的な描写はないですがベッドシーンなんかもあったりします、というか夜這いもシステムの一つみたいになってます。

キャラ別EDや隠しEDを全部回収しようと思うと20時間くらいかかった記憶がありますが、どのキャラ・EDも魅力的なので是非コンプしてほしいところ。

 

吸血少女

https://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se439071.html

「王女様と薔薇の騎士」と同じ作者さんのゲームです。これはワンプレイ30分くらいなので、気軽に遊べると思います(ただしEDが結構たくさんあります)。吸血鬼とターゲットにされた少女たちの物語。

 

恐怖!ムルムル遺伝症 廻

https://www.freem.ne.jp/win/game/12371

タイトルの間の抜けた感じやキャラクターの可愛さとは裏腹に、かなりハードなシナリオが展開されるRPGです。難易度も割りと高め。

仲間になるヒロイン3人には好感度システムがあり、ベッドで交流(意味深)を深めることもできます。意味深っていうか、MAXまで行くと実際にヤっty......

サブクエストにも百合要素が散りばめられていて芸が細かいです。

こちらは中~長編くらいのボリュームがあり、プレイ時間は数十時間は見込んだほうがよいでしょう。個人的にサルコマンドの狂気具合にシビれました。

 

[2018/03/22 追記]

Girls Carnival!

Girls Carnival!2

Girls Carnival!:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]

Girls Carnival! 2:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]

 これを忘れてました。ゲームバランス的にかなり完成度が高いフリゲで、かつボリュームもそこそこあります。仲間モンスター(しかも仲間になった途端美少女化する)システムによりPT構成の幅が広がることも個人的に好きな要素。

紹介文ではギャグ的なゆるめの百合要素なんて言ってますが、無印のほうはゲーム最終盤・エンディングで充分に萌えられる百合が待っています。種類も幅広く、なんと、幼馴染百合、姉妹百合、年の差百合となんでもござれ。

比較すると2のほうは少し百合要素は抑えめになった印象でした。とはいえ登場人物がみんなレズビアンか、だんだんビアンに染まっていくノンケしかいないゲームというのはやはりそれだけで楽しいですね。楽しいですよね!?

 

 

 

とまあ、元々何の紹介記事だったかわからなくなってきたところで、今回はそろそろこの辺で。

王道勇者とサブカル勇者」、是非プレイしてみてください。

 

おわり